ながらスマホで犯罪者続出！？数千万の賠償金払っても歩きながらスマホを使いますか・・・？
ながらスマホが悲劇を生む
あなたは「ながらスマホ」していませんか？
最近、よく見かける光景が「自転車に乗りながらスマホ」、「歩きながらスマホ」といったながらスマホです。ながらスマホの大きな問題点となるのが事故です。
普通に考えれば分かりますが、スマホを操作しながら自転車に乗るのは危険な行為です。
通常は、「片手運転」や「前方不注意」などが事故の元となりますが、スマホを歩きながら操作するのも同じことです。スマホに集中して周囲が見えなくなり、思いもよらない事故を引き起こすことになります。
ながらスマホが原因でケガをしてしまっても、それは自分の行動が招いたことなので仕方ありません。しかし、他人を事故に巻き込んでしまうと“ただの不注意”だけでは済まなくなります。
他人にケガを負わせてしまえば加害者となり、場合によっては損害賠償（慰謝料）や刑事罰が問われるのです。その罪の代償は決して安くはありません。
なかには、重い十字架を背負って一生後悔する加害者もいます。
自転車事故で何千万円もの賠償金を支払うケースが多発している。神戸地裁は今月4日（2013年7月）、小学生が乗った自転車が高齢の女性に衝突した事故で、子どもの母親に9500万円の賠償を命じた。
事故があったのは08年9月。神戸市内で小学5年生の男子児童が乗った自転車が下り坂を20キロのスピードで走行し67歳の女性に衝突した。女性は2メートルほど飛ばされ、現在も意識不明の重体だ。裁判所は加害者の小学生の母親が、自転車のルールを十分に指導・注意をしていなかったとした。この家庭は自己破産に追い込まれてという。
［参考］「自転車事故で母親に賠償9500万円！子どもにマナーの指導不十分」テレビウォッチより
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「自転車に乗りながらスマホ」が引き起こした大事故
携帯電話を操作しながら自転車に乗っていた女子高生が事故を起こし、他人にケガを負わせたとして重大事件になったニュースが新聞で報道されました。
身近な事件を例にあげると、富山県で起きた自転車事故です。
高岡市の男子高校生が5月にスマートフォンを操作しながら自転車に乗り、81歳の女性と衝突して大ケガをさせたとして“重過失傷害”で書類送検されました。
5月8日の朝7時半ごろ、スマートフォンでゲームをしながら自転車に乗っていたところ、前を歩いていた81歳の女性に突撃してしまい、被害者の女性はあごや指の骨を折る大事故となりました。男子高校生のマナーに悪意があると判断され、事故としてではなく「重過失障害」で刑事事件となったのです。事故現場は幅6メートルの見通しのよい直線の道路であったにも関わらず、身勝手な行為による不注意が招いた事故であると判断されたためです。
取り調べに対して男子高校生は、「ゲームに熱中していて前を見ていなかった」と話したそうです。
［参考］「歩行者への自転車衝突事故、スマホのゲームに夢中で前を見ず」RESPONSE
そのほかにも、携帯電話を操作しながら自転車に乗っていた女子高生が57歳の女性にケガを負わせた事故で、加害者の女子高生に裁判所から5,000万円の損害賠償が出された事件もあります。
いずれも、“ながらスマホ”が引き起こした不注意による大事故です。自転車に乗りながらのスマホは“走る凶器”と呼ばれるほど深刻化している問題です。
「歩きながらスマホ」が引き起こす事故も多数
ながらスマホは、自転車だけに限ったことではありません。近年、「歩きスマホ」という言葉もあるほどで、スマホを歩きながら操作する行為も非常に危険性が高くなります。
歩きスマホが原因で事故を引き起こすケースが急増し、携帯電話を見ていた男性が踏切内に進入してしまい電車にはねられ死亡した事故や、携帯電話に夢中になっていた10歳の男の子が駅のホームから転落して重傷を負ったケースもあり、その重大性は社会現象となりつつあります。
歩きながら、また自転車に乗りながら、携帯電話、スマートフォン(多機能携帯電話)を操作して、事故に遭い、救急搬送された人が年々増加していることが、東京消防庁の調べで分かった。
その人数は10年が23人、11年が29人、12年が34人、13年が36人で、13年は10年の約1.6倍。
過去4年間で、救急搬送された人員を年齢別にみると、40代が30人で最多。20代が28人、30代が23人、50代が13人、10代と60代が各12人、70代が2人、9歳以下と80代が各1人。
［参考］「歩きスマホは危険！ 死亡事故も…」exciteニュース
「ながらスマホ」の増加の背景
市場に携帯電話が普及したのは、つい最近のことではありません。1985年にNTTが初のポータブル電話機「ショルダーホン」を発売し、2000年頃から携帯電話を使用する人口が一気に増えました。
しかし、歩きながら携帯電話を操作する人が増えたのは“ここ数年”のことです。その背景には「急速なスマホ利用者の増加」が関係しています。そして、もう一つの理由が、「携帯電話が通話のためではなくレジャーツール」となったことも考えられます。
最近の携帯電話はスマホが主流となり、スマホの機能性は「ポケットサイズのパソコン」とまで言われています。インターネットや情報ツールとして使用するのはもちろんのこと、ゲームやSNSといったレジャーとしての活用性が高くなりました。
アプリゲーム、Facebook、LINE、ツイッターなどが代表的な例で、年代問わず利用されています。
これらソーシャルメディアの利用者は、相手に対してすぐに返信することがマナーとされているため、歩きながら、自転車に乗りながらのながらスマホになってしまう訳です。
「ながらスマホ」で事故を起こせば重い罰を受ける
ながらスマホで事故を起こした場合、加害者が問われる罪は
- 「刑法209条の過失傷害罪」
- 「刑法210条の過失致死罪」
- 「刑法211条の重過失致死傷罪」
いずれも50万円以下の罰金が科せられ、重度になると5年以下の懲役を受けることになります。
さらに損害賠償を求められれば、高額な慰謝料を支払わなくてはなりません。
「歩き」「自転車」ながらスマホのリスクまとめ
ながらスマホが危険であると知っておきながら、あえてそのような行為に及ぶ者に対して法律は決して甘くはありません。
自転車に乗りながらのスマホはさらに危険性が高くなり、道路交通法違反で処罰されるケースが考えられます。そもそも自転車を運転しながらスマホを使用すること自体が道路交通法71条に違反しており、罰則で厳しく禁止されています。
また、各都道府県の条例でも「ながらスマホ」を厳しく取り締まる動きが見え始めました。
自転車は道路交通法においては「軽車両」の扱いになります。ですから、車両としての義務が生じるのです。「自転車だから･･･」なんて安易に考えていると、いざ事故を起こしたときに後悔することになります。
乗り物に関係なく、事故を起こせば加害者となり、厳しく罰せられることを忘れてはいけませんね。
今、この瞬間、あなたが「ながらスマホ」でこの記事を読んでいないことを願うばかりです。