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2014.8.27 WED
TEXT BY RICHARD COOK
PHOTO BY WIKIMEDIA COMMONS
TRANSLATION BY TOMOKO TAKAHASHI/GALILEO
ARS TECHNICA (US)
イタリア、シシリア島の古代ギリシャ文明遺跡「セリヌンテ」から発掘されたレリーフ。
これまでの研究から、顔の美しさに関連する、ちょっとした知識がいくつか明らかになっている。例えば「平均性」、すなわち集団の平均に近い顔が美しいと判断されることや、「性的二形」(Sexual dimorphism:男女で異なる外見の特徴)を強調した顔が望ましいとされることなどだ。
さらに、顔の左右対称性の度合いと、魅力度の評価との関連性を調べた研究の多くが、美しいとされる顔ほど対称性が高いという結果を示している。
この結果について、興味深い説明を提示している説がある。顔の対称性が崩れるのは、栄養不良や感染症、遺伝子変異などによって成長中に生じる問題のせいであり、したがって顔の対称性の度合いは、その人の健康状態や回復力の指標、すなわち環境や遺伝上の問題への対応力を示すものではないかという「よい遺伝子仮説」(good genes hypothesis)だ。
この説は進化心理学の分野で支持を集めてきたが、このほど、左右対称性が高い顔が好まれる傾向を「よい遺伝子仮説」で説明することに疑問を投げかける研究が、『Proceedings of the Royal Society B』誌に発表された。
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