経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *基本内容、小論もご覧ください

8/27の日経

2014年08月27日 | 今日の日経
 8月の月例経済では「駆け込みの反動減の長期化が景気を下押し」とされたが、駆け込んだ分は、4-6月期にすべて吐き出しているのだから、7月以降の停滞は、消費増税による実質所得の減少だけが原因となる。ごまかしてはいかんよ。まあ、それを承知の上で、「反動減」と言い続けるしかないのだろう。

 今週の日経ビジネスでは、「消費税10%を首相が準備指示」とあるが、政府だって、みずからの経済見通しが不能になったくらいの認識はあろう。それが分からないほど無能ではあるまい。当初の1.4%成長の見通しから0.4%程度へ、成長率を1%も落とす失敗をしてしまったわけで、これを「腰折れ」と言わずに何と言うべきか。

 これもまた「想定内」という言葉と同様、増税を決めるまでは、いかなる状況になろうと「腰折れ」ではないとするのだろうな。マイナス成長にでもならなければ「腰折れ」ではないという話ではないか。庶民は、日経ビジネスのとおり「売れるクルマは安物ばかり」というありさま。成長なき増税とは、こういう寂しいものなのだ。

(今日の日経)
 東電が域外で大口供給。医療費40兆円に迫る。景気「夏の回復」鈍く・月例経済。経済ご意見番61人決定。西日本、雨で遠のく客足、白物家電7月17%減。経済教室・中所得の罠と排他性・戸堂康之。

(昨日の日経)
 バングラデシュに6000億円。LPガスから水素。学力テストの底上げ進む。建材高が実態経済に影、マンション発売減、背景に公共事業前倒し。地方交付税は8000億円減額、税収増で。外食7月2.5%減。経済教室・中所得の罠・大野健一。

※増税対策の公共事業でクラウディングアウトか。足りない消費に増税し、資金をダブつかせる企業に減税と、日本の経済運営は過不足を均す発想がない。地方の吸い上げも大きいね。
ジャンル:
経済
キーワード
日経ビジネス 日本の経済 地方交付税 学力テスト 消費税10%
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック
« GDPを予測するということ | トップ
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。