川原千夏子
2014年8月26日20時16分
原子力規制委員会は26日、北陸電力が志賀原発2号機(石川県)の審査申請で、事故時に放出される放射性物質を減らす「フィルター付きベント」の設置を不要としたことについて、新規制基準に基づき厳しく検証する方針を示した。同型の他原発は設置を盛り込んでおり、基準を満たすのは厳しい状況だ。
フィルター付きベントは、重大事故時に原子炉格納容器が壊れないよう排気する際に外部に出る放射性物質の量を減らす装置で、東京電力福島第一原発の事故を教訓にした新基準の柱の一つになっている。北陸電は、設備の改良で同程度に減らせるとして12日の申請に盛り込まなかった。
この日の審査会合で北陸電は、冷却用のポンプや電源などを充実させ、炉心損傷を最小限に食い止めれば放出する放射性物質の量を減らせると説明した。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!