大阪都構想:議会規則改正案は審議せず

毎日新聞 2014年08月26日 23時54分

 大阪府臨時議会の議会運営委員会は26日、大阪都構想の制度設計を議論する法定協議会の委員構成を議席数に応じたものとする議会規則改正案について、審議しないと決めた。同案は野党が提案したが、同内容の条例案が既に今回の臨時議会で否決されており、同じ議会で同一議案を2度審議できない「一事不再議」に当たると大阪維新の会が主張、賛成多数で決まった。

 野党側はこの日、規則改正案は法定協に限らず適用され、一事不再議に該当しないと反論した。27日は野党が過半数を持つ本会議で、採決するよう、動議を出す構え。

 同内容の条例案は今月15日の本会議で、野党側が提案し、いったん可決したが、松井一郎知事(維新幹事長)が再議権(拒否権)を行使し、否決された。

 元神奈川県逗子市長の富野暉一郎・龍谷大教授(地方自治論)は「条例と規則は別の性質を持ち、内容が同じといって、一事不再議には当たらない。維新の理屈には無理がある」と指摘している。【林由紀子】

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