【個別銘柄】建設株高い、DeNAやマルエツ上昇、近鉄百は安い
8月26日(ブルームバーグ):きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。
鹿島 (1812):前日比4.2%高の526円。野村証券は建築事業の採算改善とリニア中央新幹線に注目するとして投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。新しい目標株価は610円。
清水建設 (1803):2.9%高の857円。野村証券は受注単価上昇の好影響や不採算案件減少により、中期的な業績改善の確度は高まっていると分析、目標株価を790円から980円に引き上げた。
ディー・エヌ・エー (2432):3.7%高の1324円。米調査会社アップアニーによると、iOSの国内無料アプリランキングで同社が提供するゲーム「桐谷さんxチャリ走」が首位に浮上。同社収益への好影響が期待された。
マルエツ (8178):3.8%高の440円。2015年2月期の連結営業利益予想を従来の30億円から前期比56%増の43億円に上方修正すると午後2時に発表。消費増税後の消費の落ち込みが想定よりも小さかったという。これより先に26日付の日本経済新聞朝刊は通期営業利益の上振れを伝えていた。
近鉄百貨店 (8244):4.8%安の355円。15年2月期の連結営業利益予想を74億円から41億円に下方修正、あべのハルカス近鉄本店の売上高予想を引き下げた。
メッセージ (2400):5.5%安の3865円。いちよし経済研究所は投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。
アインファーマシーズ (9627):0.4%安の4990円。5-7月期の連結営業利益は前年同期比28%減の17億700万円、と発表。主力の医薬事業が減益となった。
カブドットコム証券 (8703):1.2%高の495円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。同証は証券セクターについても年度後半に向けたリスク志向の回復などにより事業環境が好転すると予想、投資判断を「オーバーウエート」に上げている。
大平洋金属 (5541):3.6%高の428円。JPモルガン証券は通期業績に対して過度な悲観は不要として、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。新しい目標株価は480円。
日本管理センター (3276):9.5%高の1620円。9月1日付で東証2部から1部に指定替えになると発表。投資家層の拡大に期待が広がった。
三菱製紙 (3864):3.4%高の91円。同社と北越紀州製紙(3865)は25日、15年4月1日をめどとした販売子会社同士の経営統合に向け基本合意。販売力の強化につながると期待された
内田洋行 (8057):14%高の440円。14年7月期の連結営業利益は従来計画比30%増の26億円となったもようと25日発表。公共関連事業で大型案件を獲得したことに加え、消費増税の駆け込み需要の反動も限定的だったとしている。
スターツコーポレーション (8850):4.3%安の1715円。公募増資などで最大約44億円調達。調達資金は共同住宅建築の地盤調査費や建物建設費用などの一部に充当する。1株価値の希薄化が嫌気された。
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更新日時: 2014/08/26 15:26 JST