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 法務省は25日、戦前から終戦直後に軍法会議で行われた刑事裁判の記録を、来年度から国立公文書館(東京都千代田区)に移し始めると発表した。一般公開するための作業で、1936年の2・26事件や32年の5・15事件などの記録も含まれるという。

 対象となる記録は、1882(明治15)~1946(昭和21)年に行われた軍法会議の裁判記録で、計約1200冊。判決文のほか、被告や参考人の供述調書などがあるという。

 2・26事件は調書や現場検証をまとめた書類が残っていて、分量は67冊と最も多い。ただし、死刑判決が出た裁判の判決文は確定日から100年間の保存義務があるため、一部は移管されない見通し。