[PR]

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に向け、国が海底調査を始めた同県名護市辺野古沖で、カヌーによる抗議活動を続ける反対派と、厳重な警備態勢を敷く海上保安庁のにらみ合いが続いている。海保は巡視船やボートを出し、時には反対派を強制的に排除。反対派は「過剰警備だ」と反発している。

 「カヌー隊確保開始!」。号令の下、エンジン付きのゴムボートに乗った海上保安官がカヌーに近づき、乗っている人をボートに引きずり込む。辺野古沖では、こうした光景が繰り返されている。

 保安官から羽交い締めにされ、事情を聴かれた30代男性は「正当な抗議を力でねじふせる海保のやり方はでたらめだ」と怒る。25日には、立ち入り禁止区域に入ったカヌー3艇の3人が巡視船まで連れて行かれ、事情を聴かれた。