いつか朝日が昇るまで

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「夢」を持ち続けるということ

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ほとんどの人が小学校の作文で「将来の夢」について書いたことがあるはずだ。そしてその夢に対して先生は「いい夢ですね」と必ず褒めてくれた。またみんな必ず「夢」を持っていた。それが「サッカー選手になりたい」などほぼ無理であろう夢であっても賞賛されるのが小学校時代である。私などは「鈴木大地になりたい」などとよく分からない夢を書いたことを覚えている。当時はバサロスタート流行ったなあ…。

 

私達のころはサッカーよりも野球の方が人気があったので,好きなプロ野球チームに入りたいなんて人もたくさんいた。当時は,そんな「夢」持つことが当然であり,「夢」がない人なんて信じられないなんて言われる時代であった。そういう意味では「個性」重視の教育の前兆であったのかもしれない。

 

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小学生の将来の夢、男子は「サッカー選手」、女子は「パティシエ」が1位 | Benesse 教育情報サイト ヘッドライン

 

そんな「夢」を持った小学生が中学に入ると高校受験もあるためか現実的な「夢」を選択することを迫られる。「私の夢のために○○高校に行きたい」と言っても,学力という現実がそれを押しつぶしてしまう。また「高校に行かないで○○したい」と言われても「高校ぐらいは行ってくれ」と説得される。

 

大人たちは「高校にさえ行ってくれれば…」という思いがあるため,「高校と夢の両立を」という話になる。結論はいつも先延ばしだ。そしてとりあえずは高校に進学して,「夢」を追おうとなる。大人たちは「高校に行けば現実に気づくだろう」と思っているのかもしれない。そして,その大人たちの言った通り,高校生になると「夢」は一気に現実的なものとなり,仕事と直結してしまう。

 

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夢のある暮らし-職業の夢ランキング【高校生】

 

こうして現実的になっていく将来の「夢」。小学校時代,あれほど賞賛された「夢」のかけらすら今はない。小学校の時,称賛された「夢」を持つことそのものが30歳を超えると「いつまでも夢を見ているな」に変わる。もちろん当時の「夢」と今の「夢」は別物であるけれども,「夢」を追っている私に対して「結婚して子供もいるのに…」と周囲はいつも言う。

「もう勉強やめたら」と言われる日 - いつか朝日が昇るまで

 

しかし,私は夢を持つことで人生を走り続けてきたのだ。今さら「夢」を持たない人生を歩むことはできない。もちろん時々「夢」を持たない方が楽かもしれないと思うこともある。「夢」を持つのも大変だからだ。でも「夢」は捨てきれない。「夢」を捨て去って走り続ける自信はない。今は研究を続けて社会をより良くしたいという「夢」を持っている。

 

いい大人が「夢」を追い続けることは,周囲から見れば愚かな行為なのかもしれないが,私にとって「夢」がない人生というのは辛い人生なのだ。結局のところ,自分が元気になることしか人間は続けることはできないし,そうでないと幸せにもなれない。また頑張ることもできない。だから今日も「夢」に向かって走っていく。先はまだ見えないけれども。

 

 

 

それでも僕は夢を見る

それでも僕は夢を見る