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matonomatono  - ,  10:00 PM

意外と知られていない「街ゆく他人」と話すメリット

意外と知られていない「街ゆく他人」と話すメリット

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子どもの頃は、知らない人に話しかけられても付いて行ってはいけません、とよく言われました。付いて行くのはもちろん良くありませんが、知らない人と話すのが絶対にダメというわけではありません。たまには知らない人と話すことが、驚くほど人生に潤いをもたらしてくれます。知らない人と話すことで、どんな良いことがあるのか見ていきましょう。


ご近所さんと会って話すのは健康に良い


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どのような場所で、どのような家に住んでいるかにも寄りますが、近所の人のことを知らない場合もあるでしょう。例えば、原文筆者の住んでいるアパートには、5軒の住人がいますが、会ったことがあるのはそのうち2軒の人だけです。すべての住人と顔見知りでなくてもいいです。

しかし、近所付き合いをするのは、長い目で見ると健康にとても良い影響があります。近所付き合いをすれば、家を空けている時でも誰かが気に留めてくれたり、卵が足りない時に貸してもらえたり、フェンス越しにちょっとした世間話をしたりできます。それだけでなく、健康全体に良い影響があると『The Atlantic』で説明していました。


ミシガン大学の心理学者による最近の研究によると、社交的に振舞っている方が、心臓発作で死亡する確率が低いことが分かりました。


近所付き合いをすることが精神衛生上も良いということは、これまでも知られてきたことですが、身体的な健康にも良い影響があったのです。ただしこれは、毎年70万人以上のアメリカ人が発症し、何十億ドルもの治療費がかかっている心臓発作と、近所付き合いの関係性を調べた最初の研究です。


研究者は、この研究が幸せから健康まであらゆる要因を計測しているが、近所付き合いだけが関連性があるとすぐに指摘しています。しかし、近所付き合いのお陰で長生きしているという、明らかな指標はありません。研究者のEric Kimさんは、近所の人と親密な付き合いをすると、このような明らかなメリットがあると付け加えています。


Kimさんは、心臓発作になる人が減ったのは、人々がお互いに健康についてチェックし合ったり、健康に関する情報を交換したり、お金やリソースの貸し借りをして、社会学者のJane Jacobさんが言う、人が人を守るという社会学の原則である「路上の監視(eyes on the street)」ができているからではないかと指摘しています。


このようなことから、ただ微笑んで手を振る(会釈する)程度のものだとしても、何らかの近所付き合いをすることにメリットがあるということが分かります。当然ながら、このことがどんな状況にも当てはまるとは限りませんが、今住んでいる場所が近所付き合いができそうなところであれば、通りすがりに会う近所の人と仲良くするのは価値があることでしょう。


通勤・通学で知らない人と話すとその日の気分が良くなる


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スマホを触れば楽しいことはいくらでもありますが、それでも通勤・通学というのは全体的に退屈なものです。通勤・通学で1日1時間もバスや電車に揺られる場合は、時間がよりゆっくりと流れているように感じるでしょう。「実験心理学ジャーナル」に載っていた最近の研究で、知らない人とおしゃべりをすると、通勤・通学がより楽しくなるということが分かりました。

この研究では、あるグループの人たちに、知らない人と気軽に会話してもらい、その後どんな気分だったかを報告してもらいました。知らない人と話した人は、とてもポジティブな気分で、通勤・通学をより楽しめたということが分かりました。

ニューヨークタイムズ紙では、知らない人と話すことと幸せに関連性がある理由について書いていました。


知っている人や身近な人には不機嫌な顔を見せてもいいと思いますが、知らない人と面と向かうと、人間は笑顔になりやすいというのが素晴らしいところです。学校を卒業したばかりのLizさんは、恋人のBenjaminさんが、自分に対しては遠慮無く不機嫌な態度を取ることに気付きました。


しかし、知らない人や知り合い程度の人と話さなければならない時は、彼はパッと明るい顔をするのです。そうすると、彼自身の明るい言動によって、不機嫌な気分が消えていることがよくありました。


気分が良くない時でも、ほんの少しの間だけでも気分良く振る舞うだけで、気分が変わることはよくあります。ニューヨークタイムズ紙では、「社会心理学とパーソナリティ科学」に載っていた別の研究でも、たまたまレジの人や通りすがりの人と世間話をするだけで、その日の気分が良くなるというメリットがあると分かった、と書いていました。

家で働いている人などは、このようなちょっとした会話をする機会があまり無いかもしれませんが、コーヒーショップの店員さんやレストランの会計係の人と話をすることで、1日良い気分になるでしょう。もちろん、何も言わずに黙っているのは楽ですが、ちょっとした会話で大きな効果があるのは、内向的な人も外向的な人も同じです。


「自分とは似ていない人」ともっと出会おう



類は友を呼ぶというくらいで、誰もが身の回りには自分に似た人が集まっており、物の見方や考え方が偏った世界で生きています。そのせいで、確証バイアス(先入観に基づいて他者を観察し、自分の都合のいい情報だけを集めて、さらに先入観を補強すること)に陥り、限られた世界をこの世のすべてのように認識しがちです。

インテルのエンジニアのMaria Bezaitisさんは、上のTEDトークの動画で自分とは似ていない人と出会うことの価値について語っています。TEDトークの中から、例をあげてみましょう。


「知らない人と話してはいけない」と言いますが、それは「自分と似ていない人は遠ざけろ、自分の知っている人、自分のことが好きな人と一緒にいろ、という意味です」


それがそんなに素晴らしいことでしょうか? 自分にとってのベストを尽くすのであれば、そうするべきでは無いですよね? 自分にとって一番良いのは、自分とは似ていない人に出会うことです。自分と似ていない人と出会うと、その人から学ぶことができるからです


自分と似ていない、知らない人と交流すると、自分のコンフォートゾーンを壊すきっけになり、現実に対する見方が変わります。このことで、クリエイティブなアイデアがひらめいたり、新しいアイデアを思いついたり、他にもたくさんのことが起こります。

当然ながら、上記のように知らない人と交流をする上では、常に相手との距離感を測るのが重要です。あまり話したがっていない人や、気分が乗っていない人と、無理矢理会話をしようとするのはやめましょう。相手のことを思いやっていれば、ちょっとした会話が楽しめる人とそのうち出会います。どのように会話を始めればいいか分からないという時は、これまでライフハッカーで何度もご紹介してきた、世間話を楽しくする会話術などを参考にしてみてください。


Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)
Photos by Masson, Johnny Ainsworth, Isabelle Plante.

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