8月15日、ブログを含め私が日常利用していたGoogleアカウントが突然削除され、当該アカウントのすべてのサービスにアクセスできなくなってしまい、Gmailのメールはもちろん、Bloggerブログ過去記事、Picasaの写真、Googleドライブのドキュメント、Googleカレンダー、YouTubeなどに溜め込んでいた自分の情報にアクセスできなくなり、すべて失ってしまいました。Googleに問い合わせても「規約違反により無効になった」と答えるのみで、「規約違反」の具体的な内容は何も告げられません。
Gmailは、他のメールに転送するように設定していたので問題はありませんでした。(そもそも実生活で使うメールは他の複数のメールで、削除されたアカウントも転送先にすぎなかったのですが)。
ブログ、写真、ドキュメント、カレンダー、YouTubeの過去情報はどうにもなりませんが、去年の12月23日に、ちょっとした思いつきでブログ「航海日誌と批判」の過去記事だけGoogleのツールを使ってパソコンにエクスポートしていたのです。これが幸いしました。ほとんど忘れていたのですが、パソコンを検索したら出てきました。
Googleアカウントのデータをエクスポートするには、
がありますが、これにはBloggerは含まれていません。Bloggerの記事をエクスポートするには別の方法があり、Bloggerの設定から行えます。
https://support.google.com/blogger/answer/97416?hl=ja
エクスポートしたファイルのWordPressへのインポートは驚くほどスムーズで高速でした。写真は失われますが、それ以外はほとんど過去の姿で再現されるようです。カテゴリーやアーカイブなどもそのまま再現されます。日本のブログにも「引っ越し」機能をつけているものは多くありますが、満足のいく「引っ越し」ができることは少ないのではないかと思います。
ブログにアプロードした写真は、ブログのエクスポートではダウンロード出来ないようです。「引っ越し」前のブログが生きていれば再現されるかも知れませんが、前のブログが削除されれば写真も消えてしまいます。GoogleのBloggerブログにアプロードする写真は、Googleアカウントにアプロードすることになり、自動的にGoogleのフォトアルバムに統合されます。だから、インポートした過去記事の写真の部分は、Googleアカウントにアプロードしたものは消えており、穴だらけの記事になっています。
日本のブログサービスでは、記事は突然消されることがあるようですが(Yahoo!ブログでよく聞きます)、アカウント停止のような場合には、事前に警告があったり、ダウンロードの猶予をくれることもあるのではないでしょうか。
アメリカのサービスでも、TumblrはCommunity Guidelinesで、基本的にガイドライン違反者には事前警告をして説明または是正を求める、としています。
https://www.tumblr.com/policy/en/community
If we conclude that you are violating these guidelines, you may receive a notice via email. If you don’t explain or correct your behavior, we may take action against your account. We do our best to ensure fair outcomes, but in all cases we reserve the right to….
Googleのやり方はかなり過酷なものといえるでしょう。Googleは同一アカウントに多数のサービスを集中させることを利用者に推奨しており、YouTubeへの書き込みなどはGoogle+に自分のプロフィールを作っていないと出来ないようにしています。Google+では実名登録が要求されます(事実上拒否する方法はありますが)。Googleアカウント自体、かつては匿名でいくつでも作れたのですが、現在は携帯電話番号などを登録しなければならなくなっています。本人が特定されるので、Bloggerブログ等での自由な言論も萎縮させられることになります。特に、Googleやアメリカを批判するような言論はしにくくなっていると思います。私がブログに使っていたアカウントは「匿名時代」に作ったものなので、Googleには、私の身元は、基本的に普通の手段では特定できません。(もちろん、犯罪に当たる行為があり警察が本気で調べればipアドレスなどから簡単に特定できます)。匿名アカウントで「アメリカ」や「白人」をたたいているようなブログを野放しにしておくことを、Googleは好まないのかもしれません。匿名アカウント潰しの動きがGoogleにあるのかもしれません。Googleはインターネットの実名化と、「実名顔出し」個人の全活動のインターネットによる把握と統合と蓄積を、熱心に追求しているように見えます。
Googleは、インターネットを介する個人の全活動を一つの実名アカウントに統合することを推奨しているといえますが、アカウントを停止したり無効にしたりするときには、事前予告もなく突然一方的に行うのです。このような例は一時的なものを含めると大変多いようです。有名人では池田信夫氏のGmailが(おそらく誰かに不正使用されて)一時的に無効になったことがありました(本人がツイッターにそう書いていました)。Googleに依存した生活をしている場合、一時的であっても大変なダメージを受ける可能性があります。Googleアカウントで認証してログインできるサイトもたくさんありますが、Googleでの認証のみでサインアップしている場合、当該Googleアカウントにログインできなければそのサイトにも入れなくなります。もっといえば、YouTubeの広告で月何万円とか相当の金額を稼いでいる人も少なくないのですが、そのような人が、何かわけの分からない理由で当該Googleアカウントを突然一方的に停止されてしまったら、生活設計も狂ってしまい大きな実害を受けることになります。そういうこともGoogleではあり得るのです。Googleの怖さをよく認識すべきだと思います。私はネットで使う重要な記録にはEvernoteを利用していたので助かりましたが、もしもEvernoteがGoogleアカウントによる認証になっていたら大変なことになっているところでした。