ボロクソやなぁ。いつものことながら、今回は特にひどい。これだけ豪華なコメント欄のある記事、滅多にないで。

>痛快感も無ければ無理筋(宮地 裕一郎はん:ところでミズポって何です?)
>擁護というにはキレが悪く、同情しているかのよう(品場諸友はん:RT)

コメントしてもらえるのはありがたいが、ワシにもヒトコト言わせてくれ……文句あるなら、アンタがしてみろ。朝日の擁護……出来るもんならやってみぃ。

完全に逆ギレやな。こういう人どっかで見たことある……思い出した、弁護士過剰で国選弁護人ばかりやってはる若いセンセや。友達やけど、ほんま荒れてはった。もう少しで、国選頼む方へ、まわらはるところやった。

せっかくやから、もう少しコメント(とRT)のお相手をさせてもらう。

>朝鮮半島に女子挺身隊はなかったので、AもBもありえない(池田信夫はん)。

1944年3月には、朝鮮でも本物の挺身隊の徴用がはじまっていると当の朝日の記事にもあった。朝鮮半島での挺身隊の実態はともかく、悪徳勧誘業者がこの言葉を聞きかじりででも使っていた可能性は多いにあると思う。

>皆その募集が何かは分かっているわけ(strkmkはん;RT)

この可能性は、記事、にも書いておいた。

>あるいは、マリファナを「葉っぱ」と呼ぶように、一種の隠語として「挺身隊」が使われていた可能もある。つまりBの解釈は誤報とは言えん。

「朝日と同じかなんか一読理解できず」と石井孝明はんに、お褒めにあずかるような記事やから、誤読されるのは仕方ないけどな。

この挺身隊の件、朝日が変な謝り方をして、一層の混乱を招いたとしか思えん。「祭り」の中で下手を打つと何がおこるかわからん。朝日が謝罪をしたくないのも、ようわかる。

済州島の一件を撤回したとたん、「朝日が従軍慰安婦の強制性を全面的に否定した」とか、極端な場合は「従軍慰安婦などいなかった事を朝日も認めた」と言い出すやつらが、ワラワラ出てきた。

それが事実かどうかは一旦おくとして、現在の朝日の見解「少なくとも強制性のある慰安婦が一定数いた」をねじ曲げて、訂正記事を誤用されてはたまらん。朝日の報道の質に問題がある以上に、こういう批判者には問題があると思うがのう。

大きな誤報の訂正というのは、面倒臭くて報われん仕事や。特に、取材対象に騙されたような場合、検証には、もとの記事よりも、はるかに時間も手間もかかる。今回みたいに、海外の事例やったら費用もバカにならん(身から出たサビやけど)。

先輩記者の記事を、誤報呼ばわりするんやから勇気がいる。おまけに、社内を説得して、いろんなコストを負担してもらって、再調査をやってみたら、「やっぱり最初の記事通りでした」となったら、責任者はタダでは済まん。

たとえば、今の朝日新聞にとって、ひとつの悪夢がある。吉見某とは関係無く、済州島で別途慰安婦狩りが行われていたという事実が出てくることや(可能性は皆無やけど)。そうなったら笑い事ではないが、笑うしかない。

ここまで酷くなくても、「調べたけれど、よくわかりません」というのも始末に悪い。記事にするにはマヌケすぎる。話が古い場合、こうなる確率は少なくない。

「あった」の証明は確かな痕跡や証言1つで足りるが、「なかった」の証明は、あらゆる可能性を潰す必要がある。厳密には不可能に近い。「済州島で奴隷狩りがあった」を否定するには、なかった(らしい)証拠を山ほど出すことになるが、いわゆる「悪魔の証明」や。引き合わん努力や。

首尾良く自紙の誤報を立証しても、拍手喝采というわけには行かん。「今になって先輩のアラ探しをして」という、「至極当然」のホンネが社内でくすぶる。逆恨みの集中砲火。恨んでいる方も自分らの感情がマトモでないことがわかっているから、仕返しのやり方は陰湿極まりないものになりかねん。

誰が、こないなアホ臭い仕事をするか……で、誤報はデカイものほど放置される。こういう構造があるから、木村現社長の勇気は一定評価せなあかん。名前は出てこんけど、社内でこれをやろうと言い出した記者は、さらに勇敢やと思う。

そやから、社長退陣論は、今後の日本のメディアのためにはならんやろ。宿便のような昔の誤報を苦労して処理して、最終的に自分のクビが飛ぶなら、誰も訂正記事に労力をさくようなことはせんようになる。

ついでに言えば、朝日の記事への反応が、手放しの賞賛と全面拒否以外にないのも気にいらん。たとえば、「強制性」の問題、詐欺や甘言、強圧なども含む「広義の強制性」を遺憾なく発揮したのは、ほとんどが朝鮮人の業者やったというのが、ほぼ分かってきている。これは朝日の報道を叩き台にした議論での、批判者との共同成果やと思う。

問題は、何で話がここで変な方向に行くのかや。朝日(と支持者)は、いきなり軍の管理責任に行くし、反論する側はここで議論を打ち切る。何で誰も、娘を売った親や自国民を欺して慰安婦にした朝鮮人業者の責任を追及せんのやろ。管理責任を言うなら、管理に従わなかった連中の責任にも言及せなおかしいやろ。

ワシに言わせれば、朝日の側も批判する側も、ホンネのところで朝鮮人に対する蔑視を持っていると思う。「あいつらなら、娘を売るのも、詐欺をするのも、売春するのも、気軽にやるやろな」という意識や。

これがホンマかどうかワシにはわからん。そやけど、何はともあれ慰安婦の事実を発掘したら最初にすべきは、現場で動いて結構な金を稼いだやつらの実行責任の追求や。

今更、これを言い出してどうなるもんでもないが、反省やら謝罪やらするなら、まずは実行犯である朝鮮人業者の議論をして、その後で軍の管理責任論や、そうした業者を安易に利用してしまった日本人の甘さに話を持っていくのが順番や。

筋の通った生産的な議論をせずに、いきなり自分たちのイデオロギーに事実を落とし込んで論陣を張るのは、なるほど朝日の悪い癖や。そやけど、上にあるようなレベルの低い反論ばかり見ていると、記者としても、「いつものイデオロギーで行っておけば社内的にも社外的にも無事」ちゅう意識にもなるわな。

リピーター相手の定番芸。水戸黄門の世界。これで十分商売になってる。10年やそこらは楽にビジネスになるやろな。ちなみに、もしそうなったら、現時点で「朝日の廃刊は時間の問題」というのは誤報やったと言うことになる。別に謝罪はいらんと思うけどな。

今日はこれぐらいにしといたるわ。

ときどき、帰ってくるサイエンティスト
山城 良雄


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