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国内初 小児ドミノ肝移植を実施
8月25日 18時12分

国内初 小児ドミノ肝移植を実施
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重い病気のため生体肝移植を受けた1歳の女の子から取り出した肝臓をさらに別の1歳の女の子に移植する国内初の小児ドミノ肝移植を、国立成育医療研究センターなどのグループが行ったと発表しました。

これは、国立成育医療研究センターと自治医科大学のグループが25日に会見し、明らかにしたものです。
それによりますと、グループでは、ことし6月、「メープルシロップ尿症」という重い病気の1歳の女の子に、父親が提供した肝臓の一部を移植する生体肝移植の手術を行いました。
その際、女の子から取り出した肝臓をさらに別の重い肝臓病の1歳の女の子に移植するドミノ肝移植を行ったということです。
メープルシロップ尿症は、肝臓にある重要な酵素が働かなくなる病気ですが、原因は肝臓以外にあり、患者の体から取り出せば病気の進行を抑えられるため、海外では臓器の提供者がいない場合などに移植に用いられているということです。
ドミノ肝移植は、国内で39例が行われていますが、小児のドミノ肝移植は、初めてだということです。
移植を受けた2人の女の子はいずれも順調に回復しているということで、国立成育医療研究センターの笠原群生臓器移植センター長は「子どもの肝臓移植はまだまだ機会が少ないのが現状だ。移植が必要な子どもを救う1つの方法として今後も進めて行きたい」と話しています。

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