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吉田元所長の聴取文書の公開求め提訴
8月20日 16時10分

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、政府の事故調査・検証委員会が吉田昌郎元所長から聴取した結果を記録した文書を公開するよう求める訴えを、市民グループが東京地方裁判所に起こしました。

福島第一原子力発電所の事故で、政府の事故調査・検証委員会は、現場の指揮を執った吉田昌郎元所長から当時の状況などの聴き取り調査をしましたが、聴取結果を記録した文書について、政府は、吉田元所長が去年7月に亡くなる前に「第三者への公開を望まない」という意向を示した上申書を提出していることなどから公表していません。
これに対し、東京電力に株主代表訴訟を起こしている原告などで作る市民グループは20日、聴取結果を公開するよう国に求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
原告のグループは提訴したあとに会見し、「吉田元所長への聴取結果は、原発事故を繰り返さないために何が必要なのかを考えるうえでの国民共有の財産だ。公開して多くの専門家によって検討されるべきだ」と述べました。

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