笠井哲也
2014年8月25日07時57分
東芝と神戸製鋼所は22日、風力、太陽熱、木材資源の3種類の自然エネルギーを組み合わせ、安定して発電できる設備を開発した、と発表した。兵庫県の淡路島に設置し、来年3月まで実験する。地域で使う電気を地元でつくる「地産地消」型の発電設備として、実用化をめざす。
この設備では、沸点が水より低い代替フロンの蒸気で発電する「バイナリー発電機」を使う。発電能力は、一般家庭約50世帯分に当たる70キロワット。約6億8千万円かけてつくった。
晴れた日は太陽熱で、曇りや雨の日は地元の木材を燃やすバイオマスボイラーの熱で、蒸気をつくって発電。風力発電は確実に発電が見込める量だけを電力会社に売り、残りは蒸気を発生させる補助電源に使う。不安定になりがちな自然エネルギーを組み合わせ、弱点を補う。
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