今、クリエイターに求められるマーケティングセンス。知っておくべきことはこれだ!
コンテンツマーケティング002絵が描けなくても大丈夫!絵が描けない人がLINEスタンプを販売する5つの方法
4月に始まったLINEクリエイターズスタンプの勢いは、まだまだつづきそうです。
前回原稿を書いた時点では販売されているスタンプ数は3500くらいでした。その後、スタンプ数は日増しに増加。この原稿を書いている8月19日現在その数は1万個近くにも及びます。
わずか2ヶ月足らずで数倍になりました。
さて私のスタンプ販売実績はというと...。7月の利益が確定しました。
前回(6月)時点では販売スタンプ数は1つでしたが、その後、2つのスタンプをリリース。
いずれのスタンプもLINEクリエイターズスタンプ順位で100位前後まで到達したこともあり、それなりの売上を達成することができました。(現在は200~300位の間までに落ちてますが)。
LINEクリエイターズスタンプを販売したいと思っている方の中には、絵が描けない人もいるでしょう。
アイデアはあるのに絵が描けないない...と諦めるのは早い!
今回は、
「絵が描けなくても大丈夫!絵が描けない人がLINEスタンプを販売する5つの方法」
を取り上げます。
頑張って自力で描いてみる!
絵がうまいからといって、かならずしも売れているわけではありません。
LINEクリエイターズスタンプの上位100位を見てみましょう。
- 「え?こんな絵で?」
- 「子どものらくがきかよ?」
- 「これなら私にも描けそう」
そんなスタンプも数多くあるはず。
むしろ下手くそな絵はひとつの武器です。
絵が下手だからといって自分を卑下せず、むしろ「もっとヘタクソに!」を目指してスタンプを作成してみてはいかがでしょう。
らくがき帳に描いた絵が、思わぬ販売実績をもたらすかも?
外部クリエイターにイラスト制作をお願いする
「自分でチャレンジしたものの、やはり無理。それなりにきちんとしたイラストでスタンプを販売したい」
そんな場合はどうすればよいでしょうか?
自分で絵が描けないのであれば、描ける人に頼むしかありません。
ただし外部のクリエイターにお願いする場合は、たとえば下記のように事前の取り決めも重要です。
- 誰が何をするかの役割分担・・・アイデア出し、イラスト書き、データ化、申請手続きなど誰が行うかなど
- 制作費・分配金・・・イラストの制作費、レベニューシェアするなら利益配分の割合など
- イラストの所有権・・・LINEスタンプ以外でイラストを商用使用する場合の取り決め
「1. 誰が何をするかの役割分担」
「LINEスタンプを作る」といってもどんなポーズで、どんなキャラクターで、どんな風なテイストで、など考えることはいろいろあります。
最近ではセリフも入ったスタンプが多いですから、セリフ付きの場合はそのセリフまで考えなければなりません。
- 自分:アイデア、ラフ出し、スタンプの登録、申請
- 外部制作者:イラスト制作、画像のデータ化
など、外部の制作者にLINEスタンプ制作をお願いする場合はお互いの役割を事前に明確にしておくことが大事です。
「2. 制作費・分配金について」
相手に作業を依頼する以上、事前に作業範囲と制作費の合意が必要です。
LINEスタンプの制作相場はイラストライターによって異なるでしょうから、事前にこちらから相手に初期予算を告げるなり、相手から見積もりをもらうなどして制作費の合意を取りましょう。
またレベニューシェアをするのであれば、利益の割合、利益の確認手段、分配金確定から双方への支払の流れ、源泉徴収の取り扱いなどの事前合意も必要です。
日々の売上はLINEクリエイターズスタンプの管理画面で確認できます。
相手から
「もっと売れてるんじゃないの?」
と誤解されないよう、互いに売上状況を共有する手順なども確認しておくとよいでしょう。
「3. イラストの所有権はどちらにあるのか」
制作したイラストをLINEスタンプ以外で使用する場合についての取り決めです。
いま販売されているLINEクリエイターズスタンプの中には、UFOキャッチャーのぬいぐるみにもなったスタンプもあるようです。
もし仮にあなたのスタンプがTシャツ販売することになったり、あるいはLINEスタンプでは売れなかったけどキャラクターがいいからiPhoneケースのデザインとして売ってみよう、と話が進んだ場合に、その利益をどうするか事前に確認しておきましょう。
もっと気軽にLINEスタンプを作ってもらいたい。その場合は...
対応2を見て、
- 事前の取り決めが面倒そう
- もっと初期コストを抑えてイラストを制作したい
- 仕上がったイラストの所有権を自分のものとしたい
- レベニューシェアせず分配金は自分のものとしたい
と思った人もいることでしょう。
その場合は、学生アルバイトにお願いしてみたらどうでしょうか。
たとえば大学の漫画研究会にお願いするのもひとつの手でしょう。絵を描ける人はゴロゴロといるはずですし、マンガ家志望もたくさんいますから「アルバイト代を出すから」とお願いすれば喜んで描いてくれる学生も多いかも。
アルバイト代すら抑えたい...そんな場合は...
いくら制作コストを抑えたからといって、そのスタンプが売れるかどうかは未知数です。
私の販売しているスタンプでも、1日50円しか売れなかったスタンプもあります。
外部にお願いしてLINEスタンプを作った場合、その売上では当然赤字です。
制作費ゼロ円でLINEスタンプを販売できれば理想的ですね。
そんな場合は、家族や親戚のお子さんなど身内に絵の制作をお願いしてみてはいかがでしょう。
いま販売されているスタンプの中には、おばあちゃんが描いた不思議な絵をウリにしているスタンプもあります。
お子さんに紙とエンピツを渡せば豊かな発想で魅力的なスタンプを描いてくれるかも?
スタンプが売れた場合は、おもちゃや本などでお子さんに還元すればきっと喜んでくれるでしょう。
商用利用可+販売可能の素材集を利用する。ただし利用規約に従うこと!
商用利用可能なイラストを配布しているサイトが多くあります。イラストだけ必要であれば、それらを利用するのもひとつの手でしょう。
ただし、著作権フリーで商用利用可能、販売可能なもの、さらにはクレジット表示不要なものに限ります。
もし利用時にクレジット表示が必須であればLINEスタンプでは宣伝目的はNGですからそのイラストは使用できませんし、素材の中には商用利用可能だけれども販売を禁止しているケースも多くあります。
各素材配布サイトでは利用するにあたっての規約が掲載されてますから、利用するにあたっては事前に規約を確認しましょう。またLINEスタンプ申請時には著作権についての記入欄がありますから、利用規約と著作権についての記入も忘れずに行ってください。
今回「絵が描けなくても大丈夫!絵が描けない人がLINEスタンプを販売する5つの方法」を取り上げました。
もしLINEスタンプをきっかけに自分で絵を描けるよう勉強したいと思った方には、以下の2冊をおすすめします。
特に『内なる画家の眼』は、絵を描くだけでなく、発想・ネタ出しなどにも役立つことでしょう。
次回は「販売スタート!埋もれてしまったスタンプの売上を伸ばすには!?」を取り上げます。
いまやスタンプ数は1万超え。売上を少しでも伸ばすにはどうしたらよいでしょうか。その方法を探ります。
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著者情報
スズキヒロユキ
鈴木 浩行
ウェブサイト制作ディレクターとして10年以上、業界に従事。フリーのウェブ制作ディレクターとして、クライアントとシステムエンジニアやデザイナーとの間に入り、調整役を担う。大手企業サイトから中小企業サイトまでこなした案件は多数。おすすめ書籍は『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』(オライリー・ジャパン)
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