広島土砂災害:相次ぐ空き巣 県警が防犯・相談専門部隊

毎日新聞 2014年08月25日 11時29分(最終更新 08月25日 14時40分)

 広島市北部で発生した土砂災害で、被災地周辺で混乱に乗じた空き巣や不審者情報が相次いでいることから、広島県警は救出・警備作業などとは別に被災者支援と治安対策を専門に担当する部隊「メイプル隊」を編成、25日から活動を始めた。県警担当者は「住民の不安を少しでも和らげたい」と話している。

 県内の10署の男女警察官計20人で編成し、2人1組で専用の腕章を付けて地域をパトロールする。また、安佐北、安佐南両区内の避難所を中心に防犯情報を提供したり、生活相談に応じたりする。

 安佐北区可部東6では災害発生直後の20〜21日、避難中を狙った空き巣2件が発生。うち1件では現金や時計4個(計1万円相当)が盗まれた。安佐南区八木4では21日、不審な男や女が警察官を名乗って民家を訪れたり電話をかけたりし「避難勧告が出たので避難を」と呼びかけるケースがあった。【石川裕士】

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