こんにちは。料理漫画研究家の杉村 啓です。料理漫画に実際に出てくるところに行き、作中と同じ料理を食べる「料理漫画。聖地巡礼」。今回紹介する料理漫画＆お店はこちらになります！

 

月刊コミック＠バンチで大好評連載中の『いつかティファニーで朝食を』です。

 

この作品は主人公の麻里子とその友達による、朝食にまつわる群像劇です。
第一話で長年付き合ってきた恋人と別れた麻里子。その理由は、恋人と食事に対する意識のズレがあるから。「毎朝一緒に朝ご飯を食べよう」と約束をしていたのに、仕事が忙しくて深夜まで飲むことが多い恋人は全然一緒に朝ご飯を食べてくれません。

 

そういった多くのすれ違いから別れるのですが、そこで初めて自分が食べることが好きだったこと、今まで恋人に合わせていたおかげで朝にカフェとかに行けなかったことに気づくのです。

 

何人かの女友達と一緒に朝カフェに行くところから物語が始まります。それぞれの女性達の、朝食にまつわるお話と恋のお話が展開していくのですね。

 

今回紹介するのは3巻SCENE16「思いがけない誕生日」の、名代きしめん 住よしです！

誕生日なのに名古屋に出張になってしまった麻里子。30歳になるし、ちょっと生意気（？）な後輩と一緒だし、誰からもメールは来なかったしでちょっと憂鬱ぎみ。

 

名古屋駅に降り立った時、ふと「確かホームにおいしいきしめん屋があるって聞いたんだよなぁ…」と思い出します。

 

そこで向かったのがこの「名代きしめん 住よし」なのです！
駅のホームで食べられるきしめん。名古屋で途中下車をして食べる人も多い、知る人ぞ知る名店です。

 

早速注文してみました。

 

かき揚げ玉子入りきしめんです。作中ではかきあげ天たまきしめんとなっていました。

 

 

はい。もちもちです。おいしい！

 

 

このそばでもうどんでもない、平べったいフワフワとした麺が身体に優しいです。「なんだかホッとする食べ物だなぁ〜」と麻里子が言うのもわかります。

 

 

ところで皆様は、こういう半熟の玉子をどうやって食べますか。

そのまま食べる派でしょうか。それとも崩す派でしょうか。

 

僕は、最初に少し崩さないで麺を食べて、つゆを少し飲み、その後で黄身をえいっと崩す派です。そうして、崩した直後の黄身がまだ拡散していないところに麺を絡めて食べるのが好きなのです。

 

こんな風に、きしめんが黄色く染まるぐらい絡めて食べるのがいいのですね！
おいしくいただきました。

 

 

 

ごちそうさまでーす。

 

というわけで、あっという間に食べ終わってしまいました。立ち食いなので、食べ終わったら速やかにお店を出ましょう。

 

そして、最後にちょっとだけ懺悔をしなければなりません。実は、お店はいくつもあるのです。名古屋駅の各ホームにあるのでした。

 

ファンの中で一番評価が高く、そして元祖に当たるのは1、2番線のホーム（在来線）のお店。ところが今回は間違えて新幹線ホームのお店に行ってしまいました。後から単行本の巻末の紹介を見て、自分の間違いに気づいたのです。大変申し訳ありません。

 

というわけで、真の聖地は1、2番線のホームのお店です。今回行った新幹線ホームのきしめんもおいしかったのですが、今度は是非1、2番線ホームにリベンジしたいと思います！

 店舗情報

名代きしめん 住よし
名古屋駅各ホームにあります。
電話番号非公開
営業時間：7:00〜20:00
無休
http://r.gnavi.co.jp/69zhnu0f0000/

【今回の料理漫画】

いつかティファニーで朝食を（マキヒロチ　新潮社バンチコミックス）
公式ページ

 

今回のお話は3巻に出てきます。

 

 

2014年8月現在の最新刊は5巻になります。

 

杉村　啓

料理漫画研究家、醤油愛好家、日本酒ライター
料理漫画や醤油や日本酒をこよなく愛するライター。それらに関する本を書いたり記事を書いたり、テレビに出たり、ラジオに出たりしています。近著に醬油手帖、酩酊女子 〜日本酒酩酊ガールズ〜（共著）など。
料理漫画や醤油や日本酒に関するお仕事はいつでも募集中です。
（編集：編集プロダクション studio woofoo）

料理漫画ブログ：http://mumu.hatenablog.com
醤油手帖ブログ：http://shouyutechou.hatenablog.com