幸せに生きるために「労働=美徳」というおかしな価値観に疑問を持ってもいいのでは?
日本人の仕事に関する考え方が異常ということだけは知っておきましょう。海外からすれば、こんなにおかしな考えはないのです。
しんどい思いをして働いているあなたにこそ読んでほしいです。
スポンサーリンク
日本の労働観に対する海外の反応に驚いた
キレッキレのツイートをする事で有名なめいろまこと谷本真由美さんの著書「日本に殺されず幸せに生きる方法」を読んで衝撃を受けました。
いかに日本人の労働に対する考え方が異常かと。
ちなみに、谷本さんを知らない方のために説明しておくと、谷本さんはITベンチャー、コンサルティングファーム、国連食糧農業機関(FAO)などを経て、現在はロンドンの金融機関に勤務している方です。
谷本さんの労働問題に関する切れ味鋭いツイートは有名で、彼女のツイートをまとめた@May_Romaさんが語る。本当は「貧困」な日本社会。では40万以上のアクセスを記録して話題となりました。
そして、その内容を書籍化したのが「日本に殺されず幸せに生きる方法」なのです。
こちらの書籍では、海外の方々の仕事に対する考え方と日本のガラパゴス化した労働観が綴られています。その中で興味深かった部分を紹介していきます。
日本「ハードワークが美徳である」
これまで、本ブログでは「日本人はハードワークを美徳とする」、「残業しないといけない空気がある」と日本の奇妙な労働観について言及してきました。
参照:仕事辞めたい?「ゆとり」を許してくれない日本人の労働観ってブラックだ
ブラック企業の残業はムダ!成果が出る労働時間は週40時間がベストという事実
そうした考え方が「日本に殺されず幸せに生きる方法」でも紹介されていました。
日本では、仕事が人生の最優先事項であり、仕事があるからこそ人生、労働は「道」であり自分の心を磨く「修行」であるというような考え方が一般的です。
私達は労働に「生きがい」を見出し、「働くことによって社会に貢献するのが人間として正しい道である」と幼少時より叩き込まれます。
授業では「せっせと働いて死んだ偉人」や「私財を犠牲にして仕事に打ち込んだ人」「親の死に目にも会わず舞台に立った有名俳優」の話などを延々と聞かされます
確かに「労働 = 偉い」という考えを刷り込まれるんですよね。でも、海外では労働が全く違う感覚で捉えられているのです。
ギリシャ「労働は苦役・罰である」
日本の美徳話は海外の人からしたら理解できない概念のようです。
ところが日本の外では「せっせと働いて死んだ偉人」や「親の死に目も無視して舞台に立った俳優」の話などすれば「一体お前は何が言いたいのか? 頭がおかしいのか?」と言われて終わりです。
ものの考え方、人生に対する考え方は、その土地の経てきた歴史や風土が変われば異なるもので、「働くのが偉い」なんて考えは世界ではマイナーなのです。
ギリシャに至っては「労働 = 苦役・罰」と捉えられています。
例えば、西ヨーロッパ文明の考え方の基盤になっている古代ギリシャでは、労働に対してまったく異なる考え方をします。ギリシャの神様は人間が大嫌いでしたので、「人間、俺はお前が嫌いだから罰を与える」と、「労働」という苦役を与えました。
古代ギリシャ語では労働はponos「ただ辛く苦しいもの」と呼ばれます。ラテン語ではpoena「悲しみ」という意味になります
キリスト教においてもこのような労働観はほぼ同じで、禁断の木の実を食べてしまったイブに「お前は産みの苦しみを味わう」と言い(子供を産むことは英語ではlabour、つまり労働、と言います)アダムには「一生苦しみながら地面から食べ物を掘り起こしなさい」と言います。
つまり、働いて子供を産んだり食料を得ることは「人間が悪いことをしたからその罰じゃ」というわけです
日本とは全然違いますね。
日本には「仕事の報酬は仕事だ」なんて不思議な言葉がありますからね。
海外の方が日本人の労働観を理解するのは無理でしょう。
海外の人には理解できない「カローシ」
さらに、海外の人々は日本の異常過ぎる労働時間に対しても疑問を持っています。
日本企業で行われている尋常ではない働き方は、海外でも大変有名です。
1980年代には英語圏を中心に「カローシ(過労死)」が新聞やテレビで紹介され、「働きすぎて死ぬ人がいるのか? ビクトリア時代の話じゃないの?」と大きな反響を呼びました。それが、発展途上国ではなく、世界第2位の経済大国である日本で発生したからです
ちなみに、ビクトリア時代とはビクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指しています。産業革命によって経済が発展していく中で児童労働や過労働が問題になった時代ですね。
当時を想起させるくらい日本の長時間労働は際立っているのです。「過労死(カローシ)」が経済が発展しきった日本において起こるのは不思議なんでしょうね。
「カローシ」は欧米だけでなくアジア圏からもおかしなことと認識されており、中国でも日本の「カローシ」はネットの掲示板などで頻繁に議論されています。
中国人研修生が日本で過労死したニュースなども報道されることがあり、「なぜ日本は豊かなのに、ホワイトカラーの人が働きすぎて死ぬのか?」と疑問に思う人が少なくないのです
日本の労働時間が長いことは仕事がキツいなら「ゆとりたい」という感情をとことん素直に発信すべきでも紹介した通りです。
データブック国際労働比較2013 (全文) – 労働政策研究・研修機構の6章「一人当たり平均年間総実労働時間」によると、日本は16カ国中12位で5番目に労働時間が長いことがわかります。(データは2011年のもの)
オランダ1,379h
ドイツ1,413h
ノルウェー1,426h
フランス1,476h
デンマーク1,522h
ベルギー1,577h
イギリス1,625h
スウェーデン1,644h
フィンランド1,684h
オーストラリア1,693h
カナダ1,702h
日本1,728h
ニュージーランド1,762h
イタリア1,774h
アメリカ1,787h
韓国2,090h
引用元:仕事がキツいなら「ゆとりたい」という感情をとことん素直に発信すべき
これだけ豊かな国でさらなる経済発展を目指して、大切なものを犠牲にしながら長時間労働するのはどうかと思います。ここまで発展してしまったのだから、「定常経済」を目指すのが理想だと思うんですよね。
参照:消費者どうしのコミュニティで地域経済を活性化:「銭湯経済」がいま求められている理由 -ラジおこし-
日本の労働観はホントに異常です。
しんどい思いをして働かなくてもいいと知っておこう
日本に蔓延しているおかしな労働観に気づいてもらえたでしょうか。
僕たちにとって当たり前となっている考えは海外から見たら、異常なのです。
そんな中で働いていれば、「しんどい。キツい」と感じるのも無理はないでしょう。
ですので、今しんどい働き方をしているあなたには「もっと幸せになれる生き方があるのではないか?」と疑問を持ってほしいのです。
ブラック企業で会社辞めたいと思ったら見てほしい動画 【海外の幸せな働き方】でも紹介したように、海外では週休3日や週休4日という勤務スタイルで幸せに働いている人もいます。
日本の仕組みの中でこれを実践していくのは難しいですが、働き方を変える手段は存在するはずです。僕もブログで収入を得る働き方を選んで幸せに生きられています。
ぜひ僕のように働き方を変えられるか考えてみて、最適な手段を選んでください。
日本のルールの中で、辛いと思いながら働く必要はないのです。
ぜひ検討してみてください。
それでは!
フォローすれば更新情報を受け取れます
以下の記事もよく読まれています!【関連記事】
関連記事はこちらからどうぞ!
スポンサーリンク |
|
@TwinTKchanさんをフォロー |
僕のGoogle+アカウント |
|
最後まで読んでいただきありがとうございました。好きな事で飯を食う事を当たり前にしようとしている「89世代ブロガー」を後押ししてくれる方はSNSでフォローをお願いします。 仕事依頼などのお問い合わせはこちらまでお願い致します。 |
この記事と同じカテゴリの最新記事
PREV :
人が目標を掲げた時、諦めるまでにトライする回数の平均値は1回という事実!あなたはやりたい事に挑戦してますか?
NEXT :