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今回は東南アジア新興国のFacebook状況について、僕の経験も含めて触れたいと思います。当社は、ベトナムでのオンラインマーケットリサーチサービス「Q&Me」を８月21日にスタートしました。ベトナム進出を検討される方向けに、より手軽に且つ廉価にベトナム市場の情報を伝える仕組みを提供したいと思い開発しました。
そこで、このサービスを行うにあたり、リサーチに協力してくれるベトナム人の会員を同時に集めているのですが、獲得にFacebookを主に利用したところ、当社FacebookページのLike数が６日間でなんと10,000Likeを超えました。１週間立たずに10,000Like達成というのは確かに嬉しいです。しかし、これは特に僕がオンラインマーケティングのスペシャリストだったという訳ではありません。「やるべきことをしっかりやったら達成できた」という数字でした。
ベトナム消費者を対象にしたオンライン調査サービス「Q&Me」
http://www.qandme.net/
ベトナムはFacebookにどっぷり
下記にデータをまとめたのですが、東南アジアではFacebookユーザーの数が日本と比べても非常に多く、また利用時間も日本と比べて数倍以上費やしています。ですのでFacebookを使うと自然とユーザーと触れ合う確度は高くなります。
また、Facebookばかりしているので自然とLikeを押す数も多くなります。下記100万人以上のFanがいるページ数の比較です。日本では11社ほどの限られたページしか100万を超えていませんが、人口の少ないシンガポールを除くと東南アジアの主要国は全て100以上のページで100万以上のLocalFanがいます。
ベトナムに関していうと２年程前まではかなりFacebookアクセスに非公式の制限がかかっており、皆パソコンの設定を変えて使っていたりしたのですが、今はほぼ制限無しに使えます（今年の春に大規模なデモがあったときは突然繋がらなくなりましたが・・）。インドネシア等では若者の一部でFacebook離れが進んでいたりしますが、ベトナムはFacebookにどっぷりです。
クリック率は日本３倍
ベトナムは東南アジアの中でもソニーの人気がいつまでも高かったり、他の東南アジア各国でGalaxyのシェアが上がる中で、いつまでもiPhone信仰が強かったりと、何かが流行ると右に倣って暫く離れない傾向があるのですが、このFacebookの傾向もその一つだと思います。
当社もQ&Meのローンチに関して、集中的にFacebook広告を使いました。10,000人集めようとすると結構なコストがかかりそうですが、CPCなども日本と比べると全然廉価にすみます。当社の場合、1,300ベトナムドンでした。すごく高そうな響きですが日本円で6.4円です。日本で僕が別にやっているサービスでは10倍くらいかかっています。またクリック率も非常に高いです。当社の結果は下記の通りですが、日本よりもクリック率は３倍高いのではないかと思います。モバイルに関しては、内容を工夫しいろいろなパターンを作ったのですが、一番クリック率が良かったものだと10.2％というものがありました。10人に１人がクリックしてくれるオンラインの広告というのは非常に有り難いです。
ベトナムはFacebookの利用方法も独特
コテコテで下らないものが受ける
Facebookの利用方法もベトナムは結構独特です。日本ではもう問題となって誰もやらないステマみたいな販促方法も普通に行われていますし、Fanの数が多いページなんかで何か懸賞等を行った後の当選者との連絡先のやりとりにFacebookのウォールを使ったりしています。個人のメアドなど思いっきり公開されていたりするのですが、皆あまり気にしている様子はありません。
ページのLikeについてですが、ベトナムのユーザーは、最初にLikeはすぐに押してくれるものの、その後のポストについてはあまりアクションをとってくれません。ですので如何に相手にとって有益で楽しいコンテンツを提供できるか、というところが鍵になります。受けているのは面白ネタが多いのですが、ちょっと日本人の感覚からするとコテコテで下らないものが受けています。このベトナム人の琴線に触れる部分を探り当てるのは一工夫要りそうです。
＜出典＞
socialbakers
http://www.socialbakers.com/
wearesocial
http://wearesocial.sg/
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