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最終更新:2014年8月25日(月) 5時22分

福島 子どもの甲状腺がん、疑い含め104人

 原発事故の影響を調べるため、福島県が県内の子どもを対象に行っている甲状腺の検査で、検査を受けたおよそ30万人のうち、104人が甲状腺がんやその疑いがあると判定されたことが分かりました。

 福島県は、福島第一原発の事故による甲状腺への影響を調べるため、事故当時18歳以下だった県民を対象に甲状腺の検査を行っています。24日、福島市で専門家による検討委員会が開かれ、この検査の結果が公表されました。

 それによりますと、これまでに検査を受けたおよそ29万6000人のうち甲状腺がんの疑いがあると判定されたのは104人で、このうち57人が詳しい検査で「がん」と診断され、1人は良性でした。

 地域別の「がん」または「がんの疑い」の発生率では、原発に近い避難区域と原発から離れた中通り、浜通りに明らかな偏りが見られないことが新たに分かりました。このため福島県では、「甲状腺がんの発生が被曝による影響とは考えにくい」としています。

 県では、今後も被曝の影響を調べるため、対象者が20歳になるまでは2年ごと、その後は5年ごとに検査を行っていくことにしています。(25日04:50)

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