蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】黒田、6イニング2失点で今季9勝目 次戦タイガース戦で5年連続2桁2014年8月25日 紙面から ◇ヤンキース5−3ホワイトソックス【ニューヨーク穐村賢】前人未到の5年連続2桁勝利に王手!! ヤンキースの黒田博樹投手(39)は23日(日本時間24日)、地元でのホワイトソックス戦で6イニングを5安打2失点、6三振に抑えて今季9勝目(8敗)、日米通算180勝目(167敗1セーブ)をマークした。3連勝のヤ軍はポストシーズン進出争いの輪の中に何とか踏みとどまった。黒田は2010〜13年に日本人メジャー最長の4年連続2桁勝利。28日(同29日)の次戦タイガース戦で白星を挙げれば、5年連続2桁勝利で自身が持つ記録を更新、日本人初の全30球団制覇も達成する。 調子が悪くても何とか試合をつくり、先発としての責任を最低限果たすという黒田の真骨頂のような投球だった。 序盤は組み立ての中心になるべきシンカーが全く切れなかった。「(相手打者の)凡打の仕方を見ると、信用できなかった」と言う。だが、簡単には音を上げない。「味方より多く点を取られないっていうのが大事。状態は良くなかったんで、粘り強くっていう気持ちでした」と黒田。スプリットなど“使える”ボールを試合の中で模索し、クオリティー・スタート(QS=6イニング以上自責3以下)にこぎ着けた。 「こうやって粘り強く投げれば、当然チームが勝つチャンスが出てくる」。常に走者を背負う苦しい展開ながら要所を抑え、6回まで2失点で踏ん張るベテラン右腕を打線が見捨てるはずもない。今季は好投報われない試合も多々あったが、この日は5得点で黒田の背中を押した。 「投手である以上、勝ちが付くというのが次の調整に向けて一番大きい。シーズン序盤はこういう形で勝ちを拾えなかった。(夏場の)体力的にきついところで勝ちが付くのは大きい」。2戦連続白星は4月7、12日以来で「巡り合わせも良くなってきている」と自然と白い歯がこぼれた。 今季16度目のQSは田中将大投手(25)に並んで球団最多。球宴前は4点台だった防御率も、後半戦に限れば3・50と安定しており、決戦の9月に向け、黒田本人も手応えを感じているようだった。 次戦は中4日でのタ軍戦。5年連続2桁勝利、メジャー全体でも過去13人しか達成していない「全30球団から勝ち星」がかかるが、完全復活した今の黒田にとっては大きなハードルではない。「どこが相手でも勝ちたい。コンディションを整えて、結果、勝てればベスト。継続することが一番大事なことだと思う」と静かに闘志を燃やした。 PR情報
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