二次検査の進みがまだまだの25年度は、年齢階層別の「がん/一次検査受診者」比を使って計算して積算した。がん率は年齢だけに依存して、放射能汚染との相関はないとした予想である。がんは最終的には103人になる。
玄妙予想では104人になる。玄妙予想は、「がん/一次検査受診者」比の算出に24年度と25年度だけを使ったのと、事故時年齢ではなく検査時年齢を考慮した。2日前に公開した私の予想を改良したものである。
ここで予想したがん数は、26年3月31日までの1巡目でみつかるがんの数を言う。二次検査そして細胞診に進んで、がん判定が全部終わるのは27年3月頃になるとみられる。26年4月からすでに始まっている2巡目でみつかるがんの数は含まない。
現時点で言えること。25年度(いわき市以外)のがん数が最終的に16程度であっても、がん率に地域差があることにはならない。放射能汚染との相関があることにならない。会津地方は11歳以上の受診比率が他所より有意に少ないから、がん数が減っておかしくない。がん率は年齢に大きく依存する。高年齢はがん率が高い。
【結果判定】 合計103はピタリ当たったが、その内訳はかなり外れた(2014年8月24日)。
計算に使用したデータ
細胞診によってみつかるがんの割合は、年度で、つまり地域で変わらない。どこでも約20%ががんだと判定される。
25年度の16-18歳の受診率は、いわき市42%、それ以外24%と、低い。この低さがこの地域のがん率を有意に下げる。「それ以外」の受診率は、「25年度全体」と「いわき市」から計算した。
がん/検査比とB/検査比が年齢とともに顕著に増加するのはよく知られているが、がん/Bも年齢とともに(桁が変わるほどではないが)増加する。
事故時ではなく、検査時年齢によるがん率(玄妙)