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【バレー】日本、銀 ブラジルに完敗「ハイブリッド6」はね返された

2014年8月25日6時0分  スポーツ報知
  • ブラジルにストレート負けを喫し銀メダル、ガックリの日本代表チーム

 ◆バレーボール女子 ワールドグランプリ決勝リーグ最終日 ブラジル3―0日本(24日、東京・有明コロシアム)

 過去最高の銀メダル以上を確定させていた世界ランク3位の日本は同1位のブラジルに0―3で敗れ、4勝1敗で銀メダル。ブラジルは2年連続10度目の優勝。日本は負けても2セットを奪えば優勝だったが、第1、2セットを連取され、第3セットも25―27で競り負けた。主要国際大会では1977年W杯以来の金メダルを逃したが、銀メダルは78年世界選手権以来36年ぶり。対ブラジルはロンドン五輪準決勝から6連敗となった。

 五輪2連覇中の世界女王の壁は厚く、高かった。銀メダル獲得にも、木村主将は「(12年ロンドン五輪、13年グラチャンと)銅メダルが続いていたので一ついい色のメダルが取れたのは良かったが、やっぱり一番いい色のメダルが欲しい」と歓喜の笑顔をしまい込んだ。

 平均身長172センチの日本の攻撃は、平均182センチのブラジルの高さにはね返された。スパイクで同数の36得点を奪いながら、ブロックでの得点は3―10と大差をつけられた。真鍋政義監督(51)は「見ての通り力負け。それに尽きる。空中でブロックを見て打ち分けないと、世界一にはなれない」と脱帽した。

 世界一を目指し、リベロを除く6人が複数のポジションをこなす新戦術「ハイブリッド6」を引っ提げて挑んだ。大会当初はコンビネーションが合わず5連敗。徐々に精度を上げ、ブラジル戦まで8連勝した。指揮官は「この戦術の精度を上げていくしかブラジルに勝つ方法はない」と言い切った。来月の世界選手権(イタリア)で、進化を続ける「ハイブリッド6」を武器に再び世界一に挑戦する。(勝田 成紀)

 ◆ワールドグランプリ 国際連盟(FIVB)主催の女子の国際大会で、1993年から毎年行われている。当初はアジア地域の強化などのため、男子のワールドリーグにならって創設。日本は第1回大会から参加し、過去最高順位は94、97、13年の4位だった。出場チームは毎夏、世界各地で総当たりではない変則的な1次リーグを戦い、決勝大会は開催国を含む6チームで争われる。参加数は今年から28に増えた。日本は今大会予選リーグ7位ながら、開催国枠で出場権を得た。

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