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経済
【底流】有料化、イベント開催…危機感高まるラジオ経営 続く試行錯誤
インターネットやスマートフォン(高機能携帯電話)の普及と歩を合わせるように、ラジオ局はAM、FMとも聴取者離れが進み、民放は広告収入の減少で厳しい経営環境が続いている。主因とされる娯楽の多様化に加え、ネットを通じて国内外の音楽を安価で手軽に楽しめるようになり、ユーチューブなど動画共有サービスが浸透した影響も小さくない。危機感を強めた民放ラジオ局はさまざまなイベントを仕掛け、ネットで放送を配信するサービスを拡充するなど、聴取者を取り戻そうと懸命だ。ただ、既存ラジオ局の「復活」の道筋はまだ明確ではなく、試行錯誤が続いている。
5月31日と6月1日の2日にわたり、1万人を収容できる大阪城ホール(大阪市)は満員となり、若者を中心とする音楽ファンの熱気であふれかえった。催されたのは大阪のラジオ局、FM802が開局25周年を記念して企画したイベント「レディオ・マジック」。絢香や平井堅、いきものがかり、矢野顕子、ウルフルズ、久保田利伸など若手からベテランまで多数の人気アーティストが顔をそろえた。
FM802は、独自に見極めた推薦曲を繰り返して重点的にオンエアする「ヘビーローテーション」という手法を国内で先駆けて取り入れ、新進アーティストを発掘してきた。
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