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私はヨットを始めたのは44歳の時に江の島の湘南セーリングクラブ、ですから、まだ6年しか経験がありません。
江の島と別にこれまで、日本ではシーボニアで行われているカナダ及び米国のコーストガード公認のISPA
スクールに通いサーティフィケートを取得、その年に佐島の大楠漁港をベースとするヨコヤマ30CR
というレース艇の共同オーナーになり少し続つではありますが経験を積んできました。
これまで横浜のマリーナに毎週のように通っていますので、いろいろなセーラーと話す機会があり、その際時々感じる事があります。
人それぞれ生活スタイルが異なりますので、別に遠くまで行った人スゴイという訳でもなく(でもスゴイ)、ロングクルージングのセーラーはオフショアでのナビゲーションや時化での経験の豊かさを持っており、日本一周した方は、ナビゲーションと各地方漁港の情報やバウ着の達人になり、インショアでのデイセーリングのセーラーはロングクルージングのセーラーより経験豊富になる狭いマリーナでの船の取り廻しや、タックやジャイブが非常に上手だったり、皆さんそれぞれ立派だと思います。
単純に思うのは、ヨットを初めてからヨット暦、数十年と言う年数だけではなく、今まで何マイル乗ってきたかとか、年間何時間乗っ来ている、と思うのです、飛行機のベテランパイロットが4000時間とか、6000時間とか言うように。私はそれらのベテランセーラーの足元にも及びませんが、少しでも近かずこうと思っています。
ヨットの乗って数泊のクルージングに出ますと、当然陸地が見えない360度が水平線が続く時があります。
そして大きな空をバックにメインセールとウインデックス、そしてハルが水を切る音。 この単純な世界が、私は非常に気に入っています、ほんとうに素晴らしい、どんな風に表現したら良いのか分りませんが、セーリングをして戻ってくると、その間は夢の世界だったような感になり、または気絶していて眼を覚まし現実に戻ってきたような不思議な感じになります、これは私だけかもしれませんが?
私は決してシングルでのクルージングを望んでいる訳では無く、乗りたい方が居れば何時でもクルーとしての乗船は拒む積りはありません、逆に複数の人でのクルージングは楽が出来ますので別の意味でリラックスできます、その時はヘルムも任せております。私は、ただ人の都合で船が出せたり、または出せなかったりするのが嫌なだけです、自分の都合で好きな時に思いついた時に出艇したいので。 ですから当然船はシングルハンド仕様になります、そしてシングルハンド仕様は複数での帆走はさらに楽できますし。
現在は6名乗り(以前は10名でしたが6名に変更しました)に船検上はなっていますが、最大3名と決めています、それは船が小さい為で定員分乗られても居場所がないので危険と感じたからです、ですから常設のハーネスも3人分。(でも一応保険は6名分加入はしてますが)あとは、ジブファーラー仕様になっているので、どうやってハンクス仕様のストームジブを付けようか、 べビィーファステーにて試した事はあるのですが、やはり必要な時に使用可能なようにインナーファステーを増設しようか?マストを倒す時にしか使用しない片舷に2本ある内の一本のロアーシュラウドを新たにチェーンプレートを設けてマストを更に補強しようか? とか。セールを新調したいとか、オートパイロットが欲しいとか、ウインドベーンも等々、欲を言えばきりがありませんので暫くはお預け、幸いマストとスタンディングリギンは交換してから今年で10年目を迎えようとしていますが、今まで淡水で夫婦2人でのんびり湖水セーリングし、三角レースをしていたわけでもないので、あと5年以内をメドにリギン類は交換すれば良いと思っています。
みらい 横浜ベイサイドマリーナにて Jun2003 | ||||
キャビン | ギャレー | チャートテーブル |
作業日記(2003/8 月~)
先日、お盆休み期間中に米国の通販会社ウエストマリンより注文していたオートパイロットST1000 plus が我が家に届いた、価格はUS$ 399.99 と送料47.63 で合計US$447.62 。7月に末にFAXにて注文したら在庫が無いので2~3週間後に発送となる連絡を事前に受けていたのでソロソロだとは思い、到着後に直ぐに取付けられる用にティラーの加工を始めたところだったのでグットタイミングであった。
SK-25 のティラーはコックピットの床から「へ」の字のように立上がっており、メーカーの要求するラダーシャフトの中心より460mm の位置にパイロットのブッシュロッドが付くようにティラーピンを設置しなければならず、その位置にピンを持って来るとティラー本体が低いので物理的に艤装は無理である事が事前に調べて分っていたので、ラクダのコブのような物をティラーの上に付けてティラーに高さを持たせて水平にパイロットを付けるように加工した。加工材は以前にパルピットに取付けたマホガニー板の残りを小さく切り木目を交互にしエポキシで接着し集合材として強度を持たせた。
メーカーのオプションにもブラケットはありましたが一番大きなものでも、サイズが足らないと思ったのと、デザインがどうも好きになれなかったので自作する事にした。しかし送られて来るピンにはネジの溝も切っていないのが分り、果たしてどのようにラクダのコブにピンを付けて良いか分らず、マリーナのヤマハの人に聞いたらネジを切るにもインチサイズのピンだからピンその物を削りミリサイズにしてからネジ山を作らなければならず、其のままでは使えないとアドバイス。
仕方なくSUS のボルトを加工して作成する事にしたが、しょせん素人が持っている工具なんぞ知れているので思考錯誤した結果、8mm 径のボルトを万力で端を固定して電動サンダーでネジ山を削りとり先端をΩの形になるようにトライしたが、歪になりあえなく失敗。それではと、今度は電動サンダーを空廻しにして床に置き、ボルトを電動ドリルの歯の変わりに挿し込みドリルを廻しながらサンダーにあて作業再開、ちょうど陶芸家が壷を作る時に台を廻しながら土から形を作るようにボルトの先をΩ型にした、結果は素晴らしい出来ばえ。そして今度は、パイロットをコックピットのデッキに固定する為のプラケットの作成に取りかかり、これまたデッキに張ったチーク材の半端を利用して作成。
やはりオートパイロットには電気が必要なので、送られて来たコネクターをコックピットの壁にホールソーで穴をあけて取付、そして電線をキャビン内のスイッチボックスまで敷設したが、やはり一人作業なので狭いスターンへ出たり入ったりで効率が悪いし、そして暑くてたまらなかった。これでハードウェアーの取付け後が終わりマニュアルに従い内蔵コンパスの調整とその他自艇に会うように各項目を設定しようとしたら、マニュアル通りの画面が出てこないので、同じマリーナのに係留している船の同型のオートパイロットはどうなっているのか聞きに行ったところ、10度程ずれているので何時もそのズレを加味して使用しているとの事であり、「コンパスの調整や各項目の設定はしたの?」と聞きましたら、購入してから何もしてないと返事、「何で?」と聞き返したら「マニュアルは英語だから」。「どれどれ」と、見てみましたら、こちらはマニュアル通りに画面がでるので、私のがおかしいのが判明したが、その船のパイロットの設定とコンパス修正作業を行うハメになり、仕方なくマリーナから外へ出て広い海域でグルグル廻りコンパス修正を実行したが波と風が強く上手く行かず、翌日の早朝に波が無く、まだ空いている時にマリーナ内の広い場所で再度トライし10度のズレの問題解決したが、自分の船のは以前として上手くいかず、翌日製造メーカーに症状をE-Mailで伝えたら翌日、「こうしろ、あーしろ」と返事が帰ってきた、回答は「なるほどー」と思う内容だったので嬉しかった。
上手く艤装できました | ローボルテージ・アラームを購入(\2500) | |
電圧が11.5Vに下がるとアラームで知らせてくれます |
メーカーのアドバイスに従いトライしてみましたが、結果上手く行かず、最終的には購入したディーラー経由で送り返して欲しい、新しい物と交換するのでと3度目のメールで返事が帰ってきたので、往復の運送費用(USA-Japan)の節約の為に、メーカーから日本の代理店である都内の会社の連絡先を聞き、事情を電話で説明すると、国内で修理するので、保証伝票を作成するのに13,500円と交換工賃が掛かるとの事、但し交換部品代は無料である説明を受けた、これでは送料より高くなるので日本の代理店へのコンタクトは諦める事とした。
当初より壊れていた物を送ってきたので、何か変と感じ、今度はWest Marineの日本代理店に連絡をしてみたら、好意的であったが、まず最初に購入した米国に掛け合って欲しい、それでも駄目だったらもう一度連絡を欲しい、何とか問題解決の努力をするので、との答え。早速、米国に電話してメーカーとのE-mailのやり取り、日本のメーカー代理店の回答、等々を話た結果、故障内容やメーカーとの交渉内容の控えのE-mailが欲しいとの事で、早速メールしましたら、新しい物を送るので、商品が到着しだい、壊れている物を送り返して欲しい、勿論、新たな商品の送付と返品の送料はWest Marineで負担する、通関料や税金が発生したらその費用は返却するので、と回答を入手、その後、約一週間で新たな商品が届き、壊れている商品を発送して、これで一見落着して、ホッとする。
◆ レーダーリフレク
ターバックステ―に取付けようと以前より考えていましたが、新たに購入すると8,000
円程で、何でこんな物が、そんなにするの?と思っており以前より自作を考えていましたが、先日マリーナのフリーマーケットで3,000円で売りに出ていたのを見つけて早速購入してバックステ―に取付けやはり高い位置の方が良いのでブームエンドに乗りボートフックで上まで押し上げて取付けました、東急ハンズでパーツを購入してもこのぐらいの値段になりますので、これで、一年間の間延びに延びていた事がまた一つ消え、うれしい。
レーダーリフレクターをバックステーに付けました |
正式名は分りませんが通称スリーブ又はソックスとか言われている物を作成してみました。
対称スピンネカーはもともと購入してから船に付いていたのですが、シングル又はダブルハンドで乗りますので使用する予定は無く自宅に持ちかえったままになっていましたが、昨年ネットで偶然BW24 用の中古ジェネカーが30,000円で売りに出ていたので、これなら扱い易いし買ってみようと言う気になり購入して上げてみたところ程度も良くて上げてみると中々快適で、買って良かったと思ったのですが、イザ降ろす段階になってジブファラーに絡んだりスプレッタ―に引っ掛けたりで大変な事になり、やっとの思いで降ろし、もう二度と上げないと決意、そして一転し、こんな物買わなければ良かったと思うようになっていましたが、日が経つにつれ、だいたいオートパイロットも無く(当時はショックコードでした)シングルハンドで、ましてや多くの本船が描泊し混雑している中ノ瀬あたりで上げるのが悪いと思うようになり。
そして、しょせん遊びですので、遊び道具が増えるに越した事はないし、偶には上げて見るのも良いかなと、また一転。ジェネカーを上げるのはOK、降ろすのが問題なのでソックスを購入と思いましたが、ショップで値段を聞いてみると、高価であった為に断念、何時使うか分らないのに、ましてやクルージングでジェネカーを上げなければ済む事なので、その予算をもっと必要な物にまわそうと、マタマタ断念、ところが、先日マリーナに係留中の船がソックスのテストを係留しながら行っているのを遠くに発見したので早速見に行き、スピンの上げ下ろしを見ているとヤッパリいいなーと思い始め、だいたいマリン商品は高すぎる、何であんな「鯉のぼりの吹流し」みたいのが、そんなに高のと独り言が出る、その時、「そうかー、吹流しを買おう、そして改造すれば」。やはりネットで7m長の新品の吹流しを3,000円で購入して、イカの足のようにバラバラになっている胴から下の部分をミシン掛けにして筒上にし、口の部分と、その反対の部分を東急ハンズより仕入れたポリエステルのベルトを縫い付けて補強し いい感じ。ただ、ジェネカーのラフ長が7-3lなので、少し短いか?
吹流しを利用したソックス | 上げてみました | |||
マリーナでテストをしてみたら、想像以上にスムーズなので嬉しい。 |
◆ ユマールとクライミングハーネス
登山用のクライミング用品を使用すれば、マストにも昇れるし、安全で信頼性も高いし、何よりマリン用品より安価(需要と供給の関係か?)。
マリーナにある登山用品ショップに行きボースンチェア―の代りにクライミングハーネスを9,000円で購入、そしてネットで昇降り用にユマールを1set(2個)を市場価格の1/2程で購入し、半端なシートとチーク材を流用して完成、結果Verry
Good ! 登山用品店を見て気が付いた事は、此方もマリン商品同様に欧州・米国製が主であり、ヤッパリ日本との歴史の違いが感じられた。クライミング用のハーネスは、マストトップに上がってもボースンチェア―のように座って作業が出来るし、両手がフリーになり中々優れもので大変に気に入り、これはお勧め。
ユマールとクライミングハーネス |
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