このページの本文へ移動します。

大阪ガスについて

開発者インタビュー

研究開発は最も重要な差別化戦略の一つです。
以下に紹介する、さまざまな新技術の研究開発、実用化に積極的に取り組んでいます。

第1回 家庭用燃料電池「エネファーム」

「世界を変える」先端領域で、ものづくりに取り組む

私が担当したのは「燃料電池ユニット」のシステム開発です。燃料改質装置によって都市ガスから取り出した水素を使って、どのように発電を制御するか。加えて、ユニットの心臓部であるセルスタック(燃料電池本体)の能力を最大限に活かしながら、いかに軽量・コンパクトにパッケージするかが主要テーマでした。
当初は実験装置を手動で操作して、ガスから発電をする実験からスタート。次の段階では実用化に向けて、システムに組み込む流量計やポンプ、ブロアといった機能部品の開発に取り組みました。当時、家庭用燃料電池に使えるこうした機能部品は世の中になかった。

【図解】燃料電池の発電の原理 詳細はこちら

そこで電話帳、業界紙、インターネットなどで、小さな町工場に至るまで片っ端から調べて、こちらの仕様通りに開発してもらえそうなメーカーさんを探しました。それに開発当初から「燃料電池は世界を変える」と言われた先端領域でしたから、リサーチのため米国まで足を伸ばして、現地の燃料電池ベンチャーを何社も訪問して提携先を探したこともありました。
開発段階に入って苦労したことの一つに水処理装置があります。燃料電池では水素(H2)と酸素(02)を化学反応させて電気をつくる際、水(H2O)ができます。これを回収して燃料改質器やガスの加湿に再利用するため水の循環経路を設けたのですが、循環するのは塩素を含まない純水。温度条件によってバクテリアが発生したのです。これはフィルター詰まりを起こし、メンテナンス性を大きく阻害します。最終的には水温制御で発生を抑える手法を採用したのですが、この課題をクリアするまで数年かかりました。(東口)

【図解】エネファームの仕組み

安心安全・高効率なマイホーム発電の本格普及をめざして、さらなる開発へ

開発者インタビュー インデックスページ

本文はここで終了です。本文先頭に戻ります。

ページトップ