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米国人記者を解放 シリアで2年間拘束、イスラム国と別組織
ケリー米国務長官は24日、声明を出し、内戦下のシリアで国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」に拘束されていた米国人ジャーナリスト、ピーター・テオ・カーティス氏(45)が約2年ぶりに解放されたと発表した。
家族によると、カタール政府が解放交渉を仲介した。ケリー氏は声明で、米政府が20カ国以上に支援を求めてきたと指摘。シリアで拘束されている他の米国人の救出に向けて「外交、情報、軍事面であらゆる手段を使う」と強調した。
シリアでは、別の過激派「イスラム国」が米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏を殺害する残忍な映像を公開したばかり。イスラム国は少なくともほかに米国人3人を拘束。千葉県の湯川遥菜さんも拘束しているとみられ、日本政府が確認を急いでいる。
イスラム国とヌスラ戦線は対立関係にある。カタールの関係者はロイター通信に対し、ヌスラ戦線など他の武装勢力に比べ、イスラム国との解放交渉は困難を極めるとの認識を示した。
家族が発表した声明などによると、カーティス氏は2012年10月、トルコ南部からシリアに越境した直後に拉致された。カタール政府は家族に対し、身代金は支払わずに人道的見地からの解放を働き掛けていると説明していたという。
ライス米大統領補佐官は24日の声明で、カーティス氏は既にシリア国外の安全な場所にいると明らかにした。米メディアによると、国連関係者がヌスラ戦線側から身柄の引き渡しを受けた。
ロイターによると、シリアで行方不明になっているジャーナリストは約20人に上り、身代金目的の誘拐が多いとみられる。(共同)
[ 2014年8月25日 06:08 ]
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