英紙「米国人を殺害の男 当局が特定」8月25日 5時49分
イギリスの新聞サンデー・タイムズは、アメリカ人のジャーナリストを殺害した疑いのあるイスラム過激派組織の男について、情報当局が去年までロンドンに住んでいた23歳の男と特定したと報じました。
イスラム過激派組織「イスラム国」は、アメリカ軍によるイラク北部での空爆への報復として、アメリカ人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏を殺害し、19日に殺害したときの映像を公開しました。
フォーリー氏を殺害した疑いのある男は、英語の発音からイギリス人とみられていましたが、イギリスの新聞サンデー・タイムズは24日付けの紙面で、イギリスの情報当局がこの男が去年までロンドンに住んでいた23歳の男と特定したと伝えました。
男は家族とロンドンの高級住宅街に住み、かつて音楽活動をしていたほか、父親がエジプト生まれで、1998年にケニアなどで起きたアメリカ大使館爆破事件に関わったとしてアメリカで罪に問われていると伝えています。
サンデー・タイムズは、イギリスのハモンド外相が寄稿した文章も掲載し、この中でハモンド外相はこの数年でイギリスから過激なイスラム思想に染まった500人以上がシリアやイラクに渡っていることを明らかにしました。
そのうえで、「イスラム国の活動を食い止めないかぎり、彼らはいずれイギリスを狙うだろう」と強い懸念を示し、海外でテロ活動に関わった疑いのある人物の拘束や監視、それに追跡を強化する考えを強調しました。
近く明らかにできる見通し
イギリスのピーター・ウェストマコット駐米大使は24日、アメリカNBCテレビのインタビューで、「映像の声の分析などを通じて捜査を進めており、そう遠くない時期に誰なのかはっきりできるだろう」と述べ、フォーリー氏を殺害した疑いのある人物について、近く明らかにできる見通しであることを示唆しました。
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