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船は波の状況により複雑な揺れ方をします。ローリング(横揺れ)やピッチング(縦揺れ)、他にヨーイング(船首揺れ)、ヒービング(上下揺れ)、サージング(前後揺れ)、スウェイング(左右揺れ)などの揺れ方が入り混じったかたちで揺れます。 |
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日本では船名に、「丸」を付した船が多く見られます。
これは歴史的に日本人が船の名前に「丸」の語尾をつけて来たことによると言われています。また、明治期に制定された船舶法でも○○丸を推奨していたことが、明治以降の日本商船の船名に「丸」がつく大きな理由になったといえます。
語源の説明として一番代表的なものが「麿(まろ)」の転化だとする説。自分のことを麿と言ったのが、後に愛敬の意味で人名に付け、さらにそれが広く愛犬や刀など「大切な物」に用いられるようになったのです。
その「麿」から「丸」に転じ、船にもつけるようになったというものです。
ちなみに、海運会社の所有する船舶は、会社ごとに命名の慣例があり、当社では社名の1字をとって、内航船には「鶴」、外航船には「CRANE」を付して特徴を出しています。 |
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船の世界で右舷のことを「スターボード」というのは、操舵する側「ステアボード」、左舷の「ポートサイド」は「接岸する側=港」という意味からきています。
語源は5、6世紀の頃(バイキングの時代)までさかのぼります。
この当時の船は舵が真後ろではなくほとんどは右舷側についていたため、右側で接岸すると、舵を傷めてしまうことから反対側の左舷側で接岸するようになったことがはじまりと言われています。
飛行機もその名残で、タラップは左からつけるようになっています。
空港も「エアポート(港)」と言うように、飛行機も船舶から大きな影響を受けています。 |
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船は、夜間、法律(海上衝突予防法)に定められた明るさ、色を有した灯りを点けて航行しなければなりません。その灯りの色や数でどんな船がどちらに向かって航行しているのか分かるのです。
例えば、正面からは、マスト灯(白色、2個なら長さ50m以上の船)、左舷灯(赤色)、右舷灯(緑色)が見え、後ろからは船尾灯(白色)しか見えません。
また、舷灯しか見えない場合、左舷灯(赤色)だけなら左に船首を向けて航行していることになりますし、右舷灯(緑色)だけなら右に船首を向けて航行していることになります。
マスト灯は・・・白色(長さが50m以上の船は2個)
舷灯は・・・・・左舷側(船の左側)は赤色、
右舷側(船の右側)は緑色
船尾灯は・・・・白色 |
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船の大きさを表す単位には、「トン」が使われます。
どうして「トン」と言うのでしょうか。その由来は、15世紀ごろのイギリスにさかのぼります。
当時、船の大きさは、ワインやウイスキーの酒樽がいくら積めるかで表していました。その樽を棒で叩いて数えるときのトン、トンという音から、船の大きさを表すのに「トン」という単位を使うようになったということです。
ちなみに日本では、船の大きさを五百石船とか千石船とかで表していました。米が数量の基準だったので、米俵をどれだけ積めるかで船の大きさを表した訳です。 |
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船には、その用途によっていろいろな種類があります。
例えば、商船(タンカー、貨物船、客船、フェリー、連絡船など)、作業船(タグボート、浚渫(しゅんせつ)船、サルベージ船など)、漁船(各種漁船、捕鯨船、トロール船など)、特殊船(海底ケーブル船、
気象観測船、深海調査船、練習船など)および艦艇(航空母艦、巡洋艦、護衛艦、潜水艦など)などがあります。
商船の中でも、日本と世界を結ぶ外国航路に就航しているものを「外航(がいこう)船」、国内の港と港を結ぶ国内航路に就航しているものを「内航(ないこう)船」と呼んでいます。
商船は、雑貨、穀物、木材、原油、石油製品、アスファルト、LPG、LNG、石炭、鉄鉱石、自動車、石灰石、セメントなど、船が運ぶ貨物の特徴にあわせて、最も効率的な輸送方法を追求した結果、さまざまな専用船が生まれました。当社の船は商船の中でも主にタンカーです。 |
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職名 |
一般的な呼称 |
職名 |
一般的な呼称 |
船長 |
キャプテン |
甲板長 |
ボースン |
一等航海士 |
チーフオフィサー
(チョッサー) |
甲板手 |
クォーターマスター |
二等航海士 |
セコンドオフィサー |
甲板員 |
セイラー |
三等航海士 |
サードオフィサー |
操機長 |
ナンバーワンオイラー
(ナンバン) |
機関長 |
チーフエンジニア
(チェンジャー) |
操機手 |
オイラー |
一等機関士 |
ファーストエンジニア |
機関員 |
ファイヤーマン |
二等機関士 |
セコンドエンジニア |
司厨長 |
チーフスチュワード |
三等機関士 |
サードエンジニア |
司厨員 |
スチュワード |
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