前半33分、FKのリバウンドに反応した岡崎(左)が先制ゴール。2季連続のブンデスリーガ“開幕弾”となった (共同)【拡大】
ブンデスリーガ第1節(24日、パーダーボルン2-2マインツ、パーダーボルン)マインツの日本代表FW岡崎慎司(28)は、今季リーグ初戦となるパーダーボルン戦(アウェー)に1トップでフル出場。前半33分に先制点を決め、昨季に続く2季連続のシーズン初戦ゴールを記録した。終了間際にはファウルを誘発して同点PKを獲得。2-2で引き分け、敵地での貴重な勝ち点1を呼び込んだ。
“岡崎劇場”だ。前半33分、FW岡崎は相手GKが弾いたFKを右足で押し込み、まず昨季に続く“開幕弾”を決めた。1-2と逆転された後半ロスタイムには、ゴール前で倒されてPKをゲット。2-2の引き分けに持ち込む値千金のプレーを見せた。
「今日はついていたなって感じですね。この相手には勝ちたかったですけど」。岡崎は、何とか得た勝ち点1に苦笑いを浮かべた。
昨季は15得点を決め、欧州主要リーグの日本選手最多記録を更新。勢いに乗ってブラジルW杯に乗り込んだが、コロンビア戦の1ゴールに終わりチームも惨敗した。「W杯にはものすごく失望した。これからの4年間で、みんなが日本代表に再び誇りを持ってくれるようにしなくちゃいけない」。開幕を前にドイツ紙ビルトで強い決意を示した岡崎。その言葉を見事に体現してみせた。
アギーレ・ジャパンでは3トップのセンターFWとしての期待もかかる。日本代表歴代3位の39得点を誇る点取り屋が、堂々の再出発を果たした。(円賀貴子通信員)
(紙面から)