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【スポーツ】

健大高崎 4強ならず 4試合26盗塁と走り抜いた

2014年8月23日 紙面から

◇全国高校野球選手権<第12日> 大阪桐蔭5−2健大高崎

準々決勝で敗退し肩を落とす健大高崎ナイン=甲子園球場で(野村和宏撮影)

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 大阪桐蔭が勝負強さを発揮した。3回に正随の2点三塁打で逆転。2−2の7回に中村の2ランで勝ち越し、8回は再び中村が適時打を放った。福島は2失点で完投。健大高崎は盗塁を生かして先制したが、後半に好機でもう一本が出なかった。

      ◇

 機動破壊で旋風を起こしたナインの夏が終わった。高崎健康福祉大高崎(群馬)は大阪桐蔭(大阪)との準々決勝で、持ち前の機動力を発揮して健闘したが、最後は力負けし、2−5で惜敗。ベスト4進出はならなかった。三重、敦賀気比(福井)、日本文理(新潟)も準決勝に進出。23日の休養日を挟み、24日のベスト4は三重−日本文理、大阪桐蔭−敦賀気比の顔合わせとなった。

 右翼席まであとわずかだった。同点の5回2死一塁で、健大高崎の脇本の一打は逆風にも戻された。「いったかなと思ったけど、力が足りなかった。もっと、もっと力があれば入っていた。そういう部分ではまだ成長できると思う。プロを目指して次のステージで頑張りたい」。走る主砲は、ノーアーチのまま甲子園を去った。

 脇本だけではない。打力の差で負けた。「大阪桐蔭にも機動破壊は通用したけど、打撃と絡めることができなかった」と脇本。1回に平山の盗塁や脇本の中犠飛でノーヒットで先制。4回には、足を絡めて勝ち越しを狙った。エンドランで2死一、三塁とし、再びエンドラン。打者・横溝は空振りしたが、捕手が送球する間に、三塁走者がホームを突いた。大阪王者相手の足技連発にスタンドは沸いた。

 だが、不運にも横溝が守備妨害。勝ち越しはならなかった。空振りなら、一塁走者が挟まれ、その間に三塁から生還も想定したプレー。うまくはまったが、横溝の軸足が勢い余ってバッターボックスから出ていた。「審判に言われて、やっちゃったと思った。変化球だったので足が出た…」。捕手に当たったわけではないが送球は三遊間方向にそれた。守備妨害を誘った大阪桐蔭が一枚上だった。

 流れをつかみそこね、中村に勝ち越し2ランを浴びると、機動破壊も元気がなくなった。2011年センバツは準決勝で、ことしは準々決勝でまたも大阪桐蔭に止められた。森(現西武)にいきなり刺された4年前に比べれば、十分に揺さぶれた。「盗塁はできたけど、投手も打力も弱かった。ホームランが1本もなかったのは課題。ホームランは流れを変える。ああいう打者を育てないといけない」と青柳博文監督(42)。この夏26盗塁をマークした機動破壊はプラスアルファで出直しだ。 (小原栄二)

 

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