第1日、12番でティーショットを放つ森田理香子=神奈川・大箱根CCで(沢田将人撮影)
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◇CATレディース<第1日>
▽22日、神奈川県足柄下郡箱根町・大箱根CC(6701ヤード、パー73)▽晴れ、気温27・1度、風速3・5メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽96選手▽観衆2797人
昨年の賞金女王、森田理香子(24)=リコー=が7バーディー、1ボギーの67をマーク。6アンダーで単独首位発進した。今季は3月の第3戦で優勝したが、その後はパッとしない森田。今季2勝目へエンジン全開だ。2打差の4アンダー2位に山本薫里(40)、3アンダー3位に2週連続Vを狙うイ・ボミ(韓国)と上田桃子(28)、フェービー・ヤオ(台湾)が続いている。横峯さくら(28)=エプソン=は右肩痛のため欠場した。
森田いわく「メッチャきれいな“だるま”」。7バーディー、ノーボギーで迎えた最終18番、グリーン右手前ラフからの第3打の話だ。ピンまで残り25ヤードほど。フワリと上げたいアプローチショットだった。「(ボールは)長い順目のラフに乗っかって浮いてたんですよ…」。だが、ウエッジで振り抜かれたボールは、目の前のラフにポトリ。いわゆる“だるま落とし”状態になってしまったのだ。
「いやぁ、視界からボールが消えちゃったので、エッ?って感じでした。ちょっと恥ずかしかったけれど、打ち方のミスじゃない」。4オン2パットのボギー。残念ながらコースレコードタイを逃したが、5月の中京テレビ・ブリヂストンレディス以来の首位発進、強風の中での67に満点をつけた。
森田にとっては因縁の大会だ。過去2度の2位がある。2011年は最終日15番で首位を逆転しながら16番で自滅、最終グリーン上で涙を流した。12年は姉弟子・服部真夕と首位を並走しながら、コースレコード66をたたき出した韓国の全美貞(ジョン・ミジョン)に逆転負けした。それだけに「勝ちたい」と、意欲をむき出しにする。
「去年より結果が出てなくても、自分のレベルは上がっている。でも、やっぱりプロは結果」。韓国勢のデッドヒートになりつつある賞金女王争い。そこに割って入る気概は捨てていない。 (月橋文美)
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