京橋のart space kimura ASK?にて、水尻自子の個展「わからないでもない感触」がまもなく開催される。8月25日（月）より。

2012年に同ギャラリー主催の「ASK? 映像祭2012」で大賞を受賞して以降、第14回広島国際アニメーションフェスティバル 木下蓮三賞受賞、第17回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査員推薦作品に選出、第64回ベルリン国際映画祭 短編コンペティション部門で正式出品を果たすなど、国内外で注目を集めるアニメーション作家、水尻自子。

本展では、“感触とそれによる連鎖”という要素を軸に制作した「布団」「かまくら」とともに、新作「幕」を上映する。

「このテーマの締めくくりとなる新作は、狂言の舞台・眼科の診察室・寿司屋という3つの空間のそれぞれの動きが微妙に絡み合い、つながっていく作品です。向かい合う二人が目の前にいる相手に感じる感触を、やさしく、柔らかく、表現します」（水尻自子）

また会場では、「布団」と「幕」の原画や、書き下ろし1点ものショートアニメの販売も行わる予定だ。

先日行われたイベント「タナカカツキの「アニメの時間」第一回」でも、会場は水尻氏の”触りたくなる感触”の映像作品にうっとりとなったが、水尻作品は、まさに“体感する”アニメーション。実際に足を運んで見てほしい。