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サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】プライス、1安打自責0で黒星 無四球では史上初2014年8月23日 紙面から ◇レイズ1−0タイガースタイガースのデービッド・プライス投手(28)が歴史的な負け方を喫した。21日、敵地フロリダ州セントピーターズバーグで7月まで所属した古巣レイズ戦に初先発。完投で1安打1失点(自責0)、9奪三振も、試合は0−1で敗れ、9敗目(12勝)を喫した。1安打以下、自責0の完投で敗戦投手になったのは、1914年以降で19人目、無四球では史上初だった。これで、プライスはトレード移籍から4試合で1勝1敗。チームもここ15試合で9敗目を喫し、地区首位ロイヤルズとの差は1・5ゲームに広がった。 古巣相手に快投したが、結果はまさかの黒星だった。7月31日に“優勝請負人”としてタイガースにトレード移籍したプライスは2007年のドラフト指名から一筋だったレイズと初対戦。米複数メディアによれば、「この球場で、こいつらを相手に投げなきゃいけない時が来るなんて…」と複雑な気分で投げた左腕を待っていたのは、よもやの結果だった。 1回、マウンドに上がった元エースに、トロピカーナフィールドの観衆は総立ち。「いい気分だったね。ここでは長い時間を過ごしたし、ファンは良いときも悪いときも応援してくれたから」と左腕は思わずプレートを外したが、感慨はそこまで。1死から2番ゾブリストが遊撃失策で出塁すると、3番ガイヤーに右中間三塁打を許していきなり1失点。この後は圧巻の23打者連続凡退で、終わってみれば1回の1安打のみで完投したが、援護なく0−1で敗れ、プライスに今季9敗目がついた。 レアな負け方だった。大リーグ公認記録サイトのベースボールリファレンスによれば、1安打以下、自責0の完投で敗戦投手になったのは、1914年以降で19人目。9奪三振以上では3人目で、無四球は史上初だ。オースマス監督は「きょうは完全試合をしてくれと頼むべきだったな。それは高望みすぎるか」と自嘲気味に笑い、同僚ハンターは「俺たちは、たった1点が取れないのかよ」と悔しがった。 プライスもチームも、上昇気流に乗れない日々が続いている。2012年のサイ・ヤング賞左腕は、これで移籍から4試合で防御率2・35なのに1勝1敗、チームも2勝2敗。開幕序盤から首位に立ったチームはバーランダー、シャーザーのサイ・ヤング賞右腕2人にプライスを加えて首位固めに入ったはずが、8月は失速して2位に陥落。ここ15戦9敗目で、試合がなかった地区首位ロイヤルズとのゲーム差を縮められなかった。 「いろんな思いが頭をよぎったが、うまくコントロールできたと思う。自分の中でも最高の投球だった。1安打も自己ベストだしね」。プライスは自身に言い聞かせるように語った。 シーズン最後の土壇場になれば、きっと主役は自分であると信じるしかない。 PR情報
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