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【大リーグ】

9回に明暗、上原は3点リード守れず まさかの5失点で今季4敗目

2014年8月24日 紙面から

◇マリナーズ5−3レッドソックス

 魔の9回? レッドソックスの上原浩治投手(39)は22日(日本時間23日)、地元ボストンでのマリナーズ戦で3−0の9回に5番手で登板したが、まさかの乱調で2/3イニングを5安打5失点で救援失敗、今季4敗目(5勝26セーブ)を喫し、言葉少なに球場を後にした。一方、ヤンキースのイチロー外野手(40)にとっては歓喜の回となった。地元でのホワイトソックス戦で3−3の同点で迎えた9回、先頭打者として中前安打で出塁、後続プラードの適時打でサヨナラ生還と、上原と明暗を分けた。

 まさに悪夢だった。リリーフに転向した2010年以降、自己ワーストは3失点だった上原が、まさかの5失点。共同電などによれば、試合後の右腕は「申し訳ないですけど、今日は(報道陣への取材対応)なしでお願いします」と、言葉少なに球場を後にした。

 ファレル監督が「試合の分かれ目だった」と評したのは3−0の9回2死一塁、チャベスをカウント1ボール2ストライクと追い込んだ場面。勝利を確信した本拠地ファンは、守護神を総立ちの拍手で応援。だが、ここからファウル4球など計10球を粘られ、最後は四球で歩かせてしまう。すると、そこから4連打で5失点。3アウト目を取れずに交代を告げられた背番号19は、ぼうぜん自失といった様子で指揮官に白球を手渡した。

 5失点に加え、3試合連続失点も10年以降の自己ワースト。昨季は全73試合で計10失点だったのが、ここ3試合だけで計7失点。球団地元紙ボストンヘラルド(電子版)は「チームはボロボロでも、少なくとも『うちには上原浩治がいる』と言えた。それくらい絶対的な存在だった。だが、それも今日までだ」と悲壮感たっぷりに報じた。

 同僚は守護神を責めなかった。アクリーの逆転打が遊撃と左翼手の真ん中に落ちるなど、不運なポテンヒットが多かったこともあり、勝利投手の権利が吹き飛んだ先発右腕ケリーも「野球はクレージーなスポーツだから、厳しい大リーグではこんなこともある。大丈夫。コウジはメジャー屈指の抑え投手だから、次からは15試合連続でセーブを挙げてくれるよ」とかばった。

 ただ、気になるのは指揮官が「たぶん、スプリットの切れがこれまでと今夜の違いだった」と語ったことだ。1失点した前回登板のエンゼルス戦で、上原も「(スプリットが)落ちなかった」とコメント。今季投球の49%を占める決め球の切れが、復活の鍵となりそうだ。

 

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