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【プロ野球】

藤浪、マエケンに初黒星 5イニング4失点で6敗目

2014年8月23日 紙面から

◇広島6−0阪神

5回を終え肩を落としベンチに引き揚げる藤浪

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 グラウンドを背に、阪神・藤浪はうつむいてロッカー奥へ姿を消した。初回に失点を許し、左打者に痛打を食らう。5イニング6安打4失点。広島・前田と今季3度目の投げ合いで初黒星。現状の課題が浮き彫りになった。

 3試合連続で初回に失点。先頭・天谷の止めたバットにボールが当たる不運な内野安打からピンチを招き、松山に152キロを中前へ先制打された。初回失点は今季20試合中7度目。「改善しないといけないですけど、あまり気にせずにやっていきたいです」と本人は言うが、中西投手コーチは「修正していかないといけない」と次回登板までの課題とした。この日のように相手がエース級であれば致命傷となるからだ。

 さらに顕著なのが左打者との対戦成績。1年目から左打者に打たれる傾向が強いが、今季も右打者の被打率1割8分8厘に対して、左打者は2割9分1厘に跳ね上がる。この日、広島のオーダーは野手8人のうち6人が左打者。失点に結びついた3回の松山、5回のキラを含めて、6安打すべて左打者だった。

 「自分の中では嫌なイメージは持っていない。ホームランも右の方が多い。コントロールもそうですし、いろんな変化球を使って工夫していきたい」と藤浪。今季は強い直球をコーナーに投げ込み、ツーシーム、カットボールなどを散らす配球で、打ち取ってきた。右打者は完璧に封じているだけに左打者対策が、今後のポイントになる。

 この1敗で首位・巨人とのゲームは1・5と開き、3位・広島には1・5と迫られた。次回は中5日で28日の巨人戦(東京ドーム)に向かう。8月は上位チームの広島、巨人としびれる戦いが続くが、本人も望むところ。伝統の一戦へ立て直す。 (杉原史恭)

 

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