◇巨人4−3中日
12回裏1死満塁、右犠飛でサヨナラ勝利を決めたロペス(手前中央)にペットボトルの水を掛け喜ぶ巨人ナイン=東京ドームで
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中日がサヨナラで敗れた。中継ぎ陣が好投したが、最後は6番手の伊藤が乱れ、4連敗で借金5となった。巨人は1点を追う2回に阿部が14号ソロ。3−3で迎えた延長12回、1死満塁からロペスの犠飛で試合を決めた。5番手の久保が3勝目。
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耐えてしのいで、白星をもぎとった。2夜連続で4時間越えとなった巨人。粘る竜を最後の最後で振り切った。延長12回1死満塁で6番のロペスが右犠飛を放ち、三塁走者の鈴木が生還。今季7度目のサヨナラ勝ちで、広島に敗れた2位・阪神とのゲーム差を1・5に広げた。
「とにかく飛球を打つことだけを考えていた」とロペス。来日2年目で初めてのサヨナラ打となるだけに、「とてもうれしい」と満面の笑み。接戦続きの展開に「胃が痛いのにはもう、慣れた」と苦笑いする原監督も、「ベストを尽くしてくれた」と総力戦を制したナインを褒めたたえた。
今季は「粘り」がキーワード。この日は長野が出場できない状態の中、最後の最後まで集中力を切らさなかった。6回限りで内海が降板した後は西村から始まったリレーが竜の反撃をしのいで、6イニングを無失点だった。
12回の場面も、三塁走者が鈴木であることを確認したロペスは冷静だった。「走者が鈴木さんだったので、飛球をあげれば十分と思っていた」。冷静と粘り。これが首位を守り続けてきたチームの力だ。
混セは続きそうだが、原監督は「1試合、1試合、全力で戦いたい」。23日も竜を倒し、セ界のライバルたちを引き離しにかかる。
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