【BOX】村田スランプ帰国、9・5プロ第5戦へ切り替える
2014年8月24日6時0分 スポーツ報知
ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストで、WBC世界同級12位の村田諒太(28)=三迫=が23日、合宿先の米ネバダ州ラスベガスから帰国した。メキシコ同級王者アドリアン・ルナ(24)とのプロ第5戦(9月5日、東京・代々木第二体育館)に向け、キャンプ中にスランプに陥ったと明かした。成田空港に降り立ち、「相手の速いジャブにどう合わせるかを考えていたら、頭の中がこんがらがってしまった」と苦笑した。
約4週間の合宿はスパーリング中心で、WBA世界スーパーミドル級8位ジェイレオン・ラブ(米国)を始め、ライトヘビー級の選手など今までより重い階級のパートナーと約60ラウンドを消化した。相手ジャブに対し、強い左ジャブで応戦しようとする意識が強くなった結果、フォームを崩し、自慢の右の威力が半減。納得がいかないデキに、スパーを途中で切り上げる日もあったという。
本番まで2週間を切ったものの、「悪かった時期は良くなる布石と考えている」と総仕上げに前向き。帰国を機に心身ともに切り替えていく。(飯塚 康博)