【広島】会沢「最高です」能見撃ちV9号!虎に連勝0・5差
2014年8月24日6時0分 スポーツ報知
◆広島2―1阪神(23日・マツダスタジアム)
両軍無得点の8回。先頭の会沢が能見の初球を左翼席へ運び、均衡を破った。2試合連続の9号。「最高です。能見さんがすごくいいピッチングをしていて、甘い球は一球しかないと思っていましたけど、その一球を仕留めることができました」。広島市内の大規模土砂災害に配慮して、この日も鳴り物応援を自粛する応援団から喝采を浴びながら、ホームを踏みしめた。
正捕手への階段を着実に上がっている。前田と同期入団。今季は開幕2軍スタートながら、チームでも指折りのパンチ力を買われて後半戦からスタメンに定着した。野村監督からの「レガースを脱いだら、打つ人になれ」の助言通り、攻守で切り替え。8月は打率3割9分3厘、6本塁打、14打点。球団の捕手最多となる門前の12発が視界に入る恐怖の8番打者だ。
マスクをかぶっても、制球に苦しんだ投手陣を好リードした。指揮官は「アツ(会沢)が200球ぐらい受けながら、打つのは大した集中力。野球を勉強している」と絶賛。試合ごとに相手スタメンと強打者相手のシミュレーションを実践し、2つの盗塁も刺すなど、肩でも魅せた。
チームは3カード連続の勝ち越し。巨人との3差は変わらなかったが、2位の阪神まで0・5差に迫った。「出る試合は必ず勝つつもりで試合に出ています」と頼もしい26歳。8年目捕手の存在感は日増しに大きくなっている。(田島 正登)