ニュース
» 2014年08月19日 08時51分 UPDATE

銚子電鉄、存続の危機 「ぬれ煎餅」再び再建の切り札に 新工場完成へ (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

 平成7年に犬吠駅でぬれ煎餅の手焼き実演販売を開始した銚子電鉄では、今年6月に初の直売店を銚子市内にオープンさせた。その名も「ぬれ煎餅駅」。本物の駅ではなく、国道沿いにある施設で、「道の駅」のイメージに近い。

 店内には、手焼き体験コーナーもある。ぬれ煎餅を知るには、自分で焼いてみるのが一番だ。1袋2枚入りの生地を100円で買い、挑戦してみた。

 「しょうゆを塗りながら焼くのが普通の煎餅。焼き上がってからしょうゆに漬けるのが、ぬれ煎餅。そこが大きな違いです」。駅長(店長)の山嵜貴史さん(52)が説明してくれた。電気コンロの上に乗せた金網に、直径8センチほどの真っ白な生地を置いて手焼き体験がスタート。トングで頻繁に生地を返しながら、両面をまんべんなく焼いていく。

 香ばしいにおいとともに、生地がふくらんできた。10分ほど返し続けて、全体がキツネ色になれば焼き上がり。すぐさま瓶の中のしょうゆダレに漬け込む。「ジュワッ」という音がして、つややかな赤茶色に染まったぬれ煎餅が完成した。

copyright (c) 2014 Sankei Digital All rights reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -
激変する企業ITシステムに対応するための知見を集約。 ITの新しい潮流に乗り遅れないために。