大好きなマンガの1つに「どうらく息子」という落語の世界の話の漫画があります。
この漫画の1つのキーワードが「了見」という言葉。goo辞書で調べてみると、以下のような記述がある。
りょう‐けん〔レウ‐〕【料▽簡/了見/了▽簡】[名](スル)
1 考え。思慮。分別。「悪い―を起こす」
2 考えをめぐらすこと。
「好く―して前後を考えて見たら」〈紅葉・金色夜叉〉
3 こらえること。堪忍。
「熊胆が出るや否や帰って仕舞ったと云う事がちゃんと分ったから、書生さん中々―しない」〈福沢・福翁自伝〉
4 とりはからい。処置。
「このことを語りなばいかなる―もありやせんと思ひ」〈伽・猿源氏〉引用:http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/232446/m0u/
漫画の中では「心の持ち方」とでもいうのでしょうか。ぜひ、一度原作の漫画読んで、あなたの「了見」をイメージしてみてください。
何度も読み返しているぼくのおススメ図書の1つです。
現在も週刊漫画雑誌に連載されていて、たまたま打ち合わせの前の待ち合わせの時、偶然喫茶店で手に取ったのがこの漫画との出会い。
その時に出てきた「了見」という言葉、了見というキーワードに魅せられてずっと拝読させていただくようになりました。
翔太という青年が落語家惜春亭銅に弟子入りし「銅ら壱」という名前を頂くあたりを描いている一巻と二巻でこの了見のシーンが多く描かれています。
現在は十巻まで単行本が発売されていて、この十巻に「了見」のシーンが描かれているのを読んで、ソーシャルメディアの活用/利用にも通じるところがありましたので、紹介したく今回ブログ記事にすることにしました。
十巻の167ページ〜168ページに、銅楽師匠から前座修行の意味について聞かれた銅ら壱との会話があります。
その会話の中で銅ら壱は次のように答えています。
「修行だからやらないというより、」
「その人に、気持ちよく高座に上がってもらいたいって心から思うようになったんです。」
「寄席の務めが務めではなくなってきたような気がします。」
引用:どうらく息子十巻の167ページ〜168ページ
この会話を読んだ時、落語というのは「噺」を聴くことも重要ですが、その演者に最高の場所を提供すること。も重要ではないかと思うようになりました。
寄席の務め。ではなく、それも含めたモノが「噺」なのではないか?と僕は感じたのです。
僕自身ソーシャルメディアのビジネス活用というものをやってきて、今感じる事は、良いサービスや商品を提供するのは「ある意味当然の事」であり、それでおしまいではない。ということ。
僕の場合であれば、良い情報提供をするだけでなく、
・もっと使ってみたい
・やめられない
・もっと知りたい
など、ソーシャルメディアがもっと大好きになってもらえるようにすること、それができるよう努力することが、僕のやるべきことだと思っています。
これが絶対な答えではないと思いますが、これも1つの答えだと思います。
了見は1つだけでなく、いくつもありそれは様々なシーンで人によって色々な形で僕たちの目の前に現れています。
あなたの「了見」は何ですか?
それを見つけることも、ソーシャルメディアがもっと活用できるようになる1つの方法ではないでしょうか。
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