サプライズなし！こじはる「こんなタイトルじゃ卒業しません」

卒業発表の噂が流れたが、“残留”を宣言した小嶋陽菜（左）と高橋みなみ。たかみなは最後のＭＣで全メンバーを代表し、「みなさん、卒業はありません！」とファンに報告した　＝東京・文京区（撮影・中井誠）（写真：サンケイスポーツ）

　「するなよ？　するなよ？　絶対卒業発表するなよ」という思わせぶりなタイトルで開催されたＡＫＢ４８の東京ドーム３日連続公演が２０日、最終日を迎えたが、最後までメンバーの卒業発表はなかった。大本命といわれた小嶋陽菜（２６）は「知らない間にタイトルが決まっていた。こんなんじゃ発表しません！」。ＡＫＢ公演最終日では恒例となったサプライズが「ない」というサプライズが起こった。

　思わせぶりなタイトル通りにはならなかった。

　ファンからの公募で決まった「するなよ？　するなよ？　絶対卒業発表するなよ」をタイトルに掲げて３日目、観客をやきもきさせた東京ドーム公演最終日のアンコール。総監督の高橋みなみ（２３）が「みんな気になっているタイトルですよ。はっきりさせようよ！」と切り出した。

　「大本命は小嶋さん！」とたかみなが最初に水を向けたのは、６月の選抜総選挙で「卒業…しませ〜ん」と“未遂”宣言したこじはるだった。４万２０００人が固唾をのむ中、「私はＡＫＢが大好きなのでタイミングがあれば」と話すにとどめ、「知らない間にこういうタイトルになった。私はこんなんじゃ発表しません！」と笑わせた。

　小嶋がセンターを務めるシングル曲「ハート・エレキ」が最終日まで披露されなかったため、この日の序盤に同曲が流れた際、小嶋のコメントに注目が集まったが、発言はなし。さらに、アンコールの発言でとどめを刺された格好だ。

　同じ１期生の峯岸みなみ（２１）は、初日公演で卒業ソング「桜の木になろう」を若手メンバーと歌った際、その中の数人が涙したため、一部で「峯岸が卒業？」と報じられた。が、「あんなことがあっても、しがみつく私ですよ？　アイドルとして、もうひと花咲かせたい」と、昨年１月の恋愛スキャンダルによる丸刈り騒動をネタに現役続行を宣言した。

　ＡＫＢが大規模会場で行うイベントは毎回、サプライズ続き。一昨年３月のさいたまスーパーアリーナ公演で前田敦子（２３）、昨年６月の選抜総選挙（横浜・日産スタジアム）で篠田麻里子（２８）、昨年のＮＨＫ紅白歌合戦では大島優子（２５）が卒業発表していただけに、ファンは完全に肩すかしをくらった。

　渡辺麻友（２０）、柏木由紀（２３）、指原莉乃（２１）ら人気メンバーも現時点での卒業を否定。最後に高橋も「確かに（卒業は）考えます。だけど、今後のＡＫＢのことも考えます」と“非卒業”宣言すると、指原に「婚期を逃したお姉ちゃんみたい」と茶化されていた。