2014-08-24

人生の楽しみは

人生の楽しみは、ストーリーを進めること

もしくは、他人の創ったストーリーを眺めること

これに尽きるんじゃないか。

新潟帰省し、小学校からの付き合いの友人たちと飲んだくれてバカ話をしまくってきた。それが楽しくて仕方なかったんだ。

誰々が今何々しているとか、正直どうでもいいはずなのに、面白くて仕方なかった。自分にとって重要な位置を占める人(キャラクター)が、どのような人生物語ストーリー)を送っているのか。それは俺にとって、一番のコンテンツなんだ。

人生なんて大きな枠で考えなくとも、そいつが何を考えてるか、どう変化したかでもいい。だから、友人の誰かが書いた文章はもちろん、小説を書いたなんていうと喜んで飛びつく。友人が書いた詩とか曲とか、すごく好きだ。ワクワクする、とでもいうか。

(具体例を上げるなら、直近で言えばAがGarage Bandで作った曲。Bくんの書いたEvernoteノートスケッチブックに描いてあるよくわからない絵。Cの昔書いていたSS、などなど。身近な人が、何か生産しているってだけですごく惹かれる。面白いもっといえば、そんなのがもっと増えたら嬉しいなって思うからCFMのような企業に入って何か手伝いたいんだろう。)

何かなくとも、話をするだけでも十分楽しいのだけど、その人の手から造られたものってやっぱり惹かれる。

と、長ったらしくなったが、ここまでの話が「他人ストーリーを眺める楽しみ」のこと。いちいち書かなかったが、もちろん、ラブライブ!のようなアニメコンテンツを消費することも、ゲームしたり、オナニーしたり、マンガ読んだり...。といったことも大体全部、この類のことだ。

人生におけるもう一つの楽しみは、自分主体物語を進めることだ。

自分で何か創ることだ。自分で何か達成することだ。

例えば、絵を描く。曲を作る。初音ミクに歌わせる。本を出版する。

例えば、難関大学合格する。人より多く収入を得、良い住まいを得る。ボクシング世界チャンピオンになる。TOEFL満点を取る。世界一周旅行する。

もちろん、こんなに大げさでなくてもいい。ボイストレーニングをする。筋トレして理想の身体を得る(そのために努力する)。こんな感じでいいのだ。ギターを弾けるようになる、でもいい。

何か変化すること。

何か自分の手でできることを増やすこと。

そうして自分物語はChapter.NからChapter.N+1へ移行する。「次のステップに行く」。ゲーム表現をすれば「レベルが上がる」ことで、自分にできることが増える。もっと多くのことを楽しめるようになる。

日本史を学べば、京都観光を、少なくとも高校生の時よりは深く楽しめるだろうし、ギターを弾けるようになれば、御茶ノ水の街はもっと面白い場所になるだろう。絵を描き始めたなら、美術館に行くのがより実のあるものになるだろう。ゴルフをやれば、バレーをやれば...。何にでも言えることではあるが、幅広く経験をすることで、よりその人の人生楽しいものになるだろう。

ストーリーを進める、成長することと何かを生産することとを混同してしまっている気がするが気にしない※

自分ストーリーを進めるのも、他人ストーリーを眺めるのも、どっちも楽しい

人によっては、他人ストーリーを眺めてるだけでいいやって向きもあるだろう。

というか実際、そういう人の方が多い。はてブにせよ2chにせよニコ動にせよ、見るだけの人の方が実際にコンテンツ投稿する人よりも百倍近くの数になる。そういうものだと言われればそれまでだが。自分も、やっぱり消費者側の人間だった。生産することへのあこがれを持ちながらもね。たとえば音ゲーがめちゃくちゃできるからといって、楽器演奏を実際にやるかどうかはまた別の話だ。

でもね、やっぱりね、

自分のことをおろそかにして、他人ストーリーだけ見て楽しむのはウソ

って思うのよ。もっと踏み込んで言っちゃえば、他人ストーリーを本当に楽しむためには、自分ストーリー攻略真剣に取り組むことが必要不可欠なんだよ。

恋愛経験のない人や、他人を好きになったことなどない人が恋愛映画やらラブコメを観ても、面白いとは思わないんじゃないか。

人と多く関わって、嫌な思いも楽しい思いも沢山してきた人にこそ、本当に面白いドラマは響くんじゃないか。ガラスの仮面とか、主人公マヤが置かれる辛すぎる状況は、自分が本当につらかった時のことを思い出して正直泣けたし、クサりながらも、そこから立ち上がるマヤは、空想上の存在とは思えなかった。

これは傲慢かも知れないけど、自分がそれなりに辛いなーと思える苦境に立ったことがない人には、どうしてもわからないんじゃないか。いじめられたことがない人が、「いじめって辛いよねーわかるようん」なんて言えるわけないんだよやっぱり。

って考えてた。

みんな、面倒かもしれないけど自分と向き合って、こうやって何か書いてみたり、表現してみたり、楽器を弾いてみたり、コンテンツを創ろうよ、生産しようよ絶対楽しいよ!って言いたい。

自身、あまり生産する方ではないけど、でも、やっぱり何か書いたり言ったりして、それに誰かが反応してくれたりしたらやっぱり嬉しいもん。後になって振り返った時に、自分が何かした痕跡が形として残ってるとすごく達成感を得られるし。「こんなクズな俺でもこんなことが出来たんだ...」なんて言わないけど、自分が何かを生み出したっていう感覚は、そうしない限りは得られない、代替不可能ものだと思うよ。

そんな感じ。

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