天気:西日本で局地的大雨、大阪・箕面市などに避難指示
毎日新聞 2014年08月24日 21時43分(最終更新 08月25日 00時03分)
西日本では24日、局地的に猛烈な雨が降り、大阪府池田市や京都府福知山市で1時間に100ミリ前後の雨量を観測した。土砂災害などの危険性が高まり、近畿では午後11時現在、大阪府箕面市、福知山市など約6万4000世帯(約15万1400人)に避難指示や避難準備情報が出された。一方、北海道礼文島では記録的な大雨で土砂崩れが発生し、2人が死亡した。
大阪管区気象台によると、池田市では午後6時半までの1時間に約100ミリを記録、国道176号など道路が冠水したり、民家の床下が浸水したりした。一部の住民に避難勧告が出た。
箕面市は午後7時半、土砂災害の危険性があるとして同市如意谷3、5の1242世帯(2717人)に避難指示を出した。府によると、藤井寺市や羽曳野市でも冠水や床下浸水があった。
17日の豪雨被害の復旧作業が続く福知山市では午後1時までの1時間雨量が約90ミリに達した。市は全域の約3万5700世帯(約8万800人)に避難の準備をしてもらう避難準備情報を出した。兵庫県丹波市も約1万4300世帯(約3万9000人)に避難勧告などを出した。交通機関も乱れ、JR西日本によると、加古川線や関西本線で一時運転を見合わせた。
一方、北海道礼文島の礼文町船泊村の無職、石戸谷勉さん(85)方が土砂崩れで全壊、妻の妙子さん(81)と長女の富士代さん(55)が死亡した。礼文町では24時間雨量が観測史上最大の183ミリを観測した。
気象台によると、大気が不安定な状況はしばらく続く。25日午後6時までの24時間の予想雨量は近畿100ミリ、中国地方80ミリなど。【山田毅、奥山智己】