金川雄策
2014年8月19日13時40分
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画のため、海底ボーリング調査が本格化している同県名護市辺野古沖の無人島で、サンゴのかけらを取り込んだ珍しい石筍(せきじゅん)が、今年6月に確認された。日本ではこれまでに報告例がないとされ、専門家らは早急な調査が必要だと話している。
石筍が見つかったのは辺野古岬から約800メートルに浮かぶ長島。立ち入り禁止区域ラインが島を東西に分断している。区域外の東側にある鍾乳洞で、甲殻類を調査していた研究者が偶然に発見した。
写真を見た日本洞窟学会副会長の浦田健作さんは「サンゴのかけらがついた石筍は世界的に珍しい。少なくとも日本での報告例はない」と話す。石筍は鍾乳洞の上部から落ちる水滴に含まれる炭酸カルシウムが沈殿して、1年に0・05~0・5ミリ程度、大きくなる。高さ50センチほどに成長した石筍からは、数万年にわたる気候変動の様子などが分かるという。氷河期後の海面上昇による波の影響で、鍾乳洞に穴が開き、そこからサンゴのかけらが入ったと推定されるという。石筍についたサンゴのかけらを鑑定すれば、海面が上昇した年代も分かるという。
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