マイケル・グリーン教授に問う日本の「責任」と「脅威」

米CSISのマイケル・グリーン副理事長
「北東アジアには韓中日指導者のリーダーシップが必要」
「日本は見た目には軍事大国になっても大きな脅威にはならない」
「韓日関係が崩壊すれば韓米同盟も崩壊」と中国が誤解するのを阻止すべき

 「韓日関係が悪化するのをひそかに楽しむのが中国。日本は見た目には軍事的に浮上するかもしれないが、全く脅威にはならないだろう。大統領府が綿密に分析し、韓国の国益に役立つ方向で政策を選択するよう願う」

 米国ジョージタウン大学のマイケル・グリーン教授は「北東アジア地域の摩擦を軽減するためには、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と中国の習近平国家主席、日本の安倍晋三首相が共にリーダーシップを発揮し、互いに『ウイン-ウイン』の関係になるよう協力すべきだ」と話した。グリーン教授は、米国の代表的なシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の北東アジア専門家であるとともに日本部に所属している。

―最近北東アジア地域が不安定化しているといわれる理由は何だと思うか。

 「この地域の主要国家間の摩擦が大きな原因だ。韓国、日本、中国が同時に自国の利益や国内の政治的要因をめぐって悩んでいる。疑いと不確実性が拡大したことで、全ての国に民族主義が生じている」

―これを解消する方法はないのか。

 「結論としては、国家の指導者たちがリーダーシップを発揮する以外にない。朴槿恵大統領、中国の習近平主席、日本の安倍晋三首相が積極的に多くのことをするべきだ。協力と信頼を積み重ねなければならないし、互いに役立つ『ウイン-ウイン』戦略を確立すべきだ」

―各国の指導者のリーダーシップだけで問題が解決されるわけではない。重要な変数が多いように思うが。

 「CSISで世論調査をしたことがある。オバマ大統領の『アジア重視政策』を含めてアジア政策に対する多くの問題提起があったが、それでも米国が圧倒的なパワーを発揮するという見方がほとんどだった。結局米国の変数が最も大きいと考えるべきだ。韓国と日本はオバマ政権の政策に対処するほかないが、米国に対する確信を持って政策を進めることが重要だ」

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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