文ちゃんのひとりごと 2014.05
水曜日, 4月 30th, 2014この歳になって思うことは、「いやあ、まいったなあ」であります。
苦しくも楽しい人生!
今までに、いったいどれだけの人のお世話になったことか!
それに対するお礼は、どうすれば良いのか?
頭を抱えて考え込むことがあります。
まず最初は、生まれた日のことであります。
私が生まれたのは、岡山の足守という陣屋町。祖父が医師を開業していた座敷で生まれました。
その様子を、離れから見ていた当時4歳の兄は、いちばん大切にしていたゴムボールを、私の産声を聞いて、「これをその赤ちゃんにあげてくれ」と持ってきたそうです。
昭和21年。終戦後間もない頃、兄のボールは、どんなに貴重なものだったことでしょうか。
「あんなに嬉しいことはなかった」と、母はしばしば語ってくれました。母親というものは、兄弟仲良くすることが、最高に嬉しいそうです。
それから私を背負って、あやしてくれた婆さん。ご飯を食べる時に、あごを私の頭に乗せて「このねんねは、わしのあごすけ」じゃと言って笑っていた爺さん。
ああ、わが田舎では、「ねんね」は赤ちゃん、「すける」とはのせるという意味です。
父母をはじめ、祖父母、兄弟、友達、先生、ご近所の皆さま、お店の方、電車や汽車の運転手や車掌さん、私が食べたり勉強したりすることの全ての生産や流通に関わって来られた方々。
仕事の全て、生活の全てに関係した皆さま。
その数は、万を超え、兆を超え、京という数字になることでしょう。
すべての皆さまにお礼を述べ、感謝を捧げます。
【そこで、今月のひとりごと】
「いやあ、まいったな」と言ってる場合ではありません。「感謝道」を、日本中に広めんと・・・。
神戸市会議員 浦上忠文
E-mail: tadafumi@uragami.jp
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