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欧州版GPS 本格運用へ配備開始
8月23日 10時20分

欧州版GPS 本格運用へ配備開始
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EU=ヨーロッパ連合は、22日、アメリカのGPSに対抗して、人工衛星を使って位置を正確に測定する独自のシステム「ガリレオ」の衛星2基を新たに打ち上げ、本格的な運用に向けた配備を始めました。

「ガリレオ」は、アメリカが軍事用に開発し世界的に普及しているGPSに対抗して、EUが独自に開発を進めている衛星測位システムで、30基の人工衛星を使って車や船舶などの位置を正確に測定する計画です。
22日、ガリレオの衛星2基が南米、フランス領ギアナの発射場からロシアのロケット「ソユーズ」で打ち上げられ、およそ4時間後に予定の軌道に乗りました。
ガリレオ計画は財政難から大幅に遅れて一時は実現が危ぶまれましたが、2008年にEU加盟国が公的資金の投入を決めたことで実用化に向けて動きだしました。
今月20日には来年以降、ソユーズに代わってヨーロッパのアリアン5型ロケットで衛星を打ち上げることが決まり、順次、衛星を打ち上げて2020年までに本格的な運用を始めるとしています。
計画には、これまでにおよそ50億ユーロ(日本円でおよそ6900億円)の公的資金が投入されたうえ、今後6年間でさらに70億ユーロ(日本円で9600億円余り)の支出が見込まれ、いかに費用を工面していくのかが課題となっています。

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