ドラギ総裁:ECBはさらに行動の用意、政府政策も役割拡大を
8月22日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は22日、同中銀には追加刺激策を講じる用意があると述べ、各国政府にはユーロ圏経済を支援するためにさらなる行動を促した。
ドラギ総裁は米カンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホールで主催したシンポジウムで講演。事前に配布された原稿によると、「政策スタンスをさらに調整する用意はできている」と話した。「金融政策と並行して財政政策がもっと大きな役割を担うことが可能になれば、全体的な政策スタンスにとって助かるだろう。その余地はあると確信する」と続けた。
ドラギ総裁はこれまでにも、「必要となれば」さらなる行動を起こすと言明してきたが、今回はその文言は使わなかった。次のECB政策委員会は9月4日、フランクフルトで予定されている。
ドラギ総裁は「経済の両側面で行動が必要だ。つまり総需要の政策と並行して、国家の構造政策が求められる」と発言。「欧州の通貨統合が極めて重大であることを忘れてはならない」と述べた。
さらに、すでに講じた措置が需要を押し上げると「確信する」と述べた一方で、金融政策の効果が低下する「現実のリスク」は依然としてあると警告した。
原題:Draghi Says ECB Ready to Do More as Governments Urged toHelp(抜粋)
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更新日時: 2014/08/23 04:30 JST